バウディスタは絶対勝ちたい！S1000RRのパーツは間に合わない!? WSBK 第5戦 イタリアROUNDについて！

5月10日～12日の日程でWSBK 第5戦 イタリアROUNDがイモラサーキットで開催されます。
ここまで全てのレースで勝利を挙げているアルバロ・バウディスタは、昨年ジョナサン・レイが樹立した連続勝利記録11勝と並んでおり、決勝レース１で勝利すれば新記録樹立となります。
イモラサーキットはドカティの本拠地なのでバウディスタの12連勝目は、ほぼ確実となりそうです。
また、BMW MOTORRAD WORLD SBK チームのトム・サイクスは今回のイモラ戦から新しいエンジンにアップデートされる予定でしたが、どうやら今回のイタリアROUNDには間に合わない可能性が強く、空力関連のアップデートに留まりそうです・・・
個人的にS1000RRの可能性には期待していたので、エンジンのアップデートが先延ばしになるのは非常に残念です。
今日は、WSBK第5戦 イタリアROUNDの舞台となる、イモラサーキットのコース紹介と3名のライダーのコメント、タイムスケジュールについて紹介したいと思います。

イモラサーキット コース紹介

当初イモラサーキットは全長5,017mの高速コースとして造られました。
グランプリサーキットの中では珍しく、反時計回りで周回するサーキットです。
ホームストレートの海抜は41mで、北側にイモラ市街地があり、サンテルノ川を隔ててレーシングコースがあります。
サーキットの内側には陸上競技場がある他、南側の丘にはぶどう畑が広がり、この一帯はDOCワイン「コッリ・ディ・イモラ」で知られています。

イモラサーキットで1953年に開催されたオートバイレースが初のレースイベントでした。
1973年にはコーナーのバリアンテ・バッサ、1974年にバリアンテ・アルタの2つのシケインが追加されました。
1981年にはアクア・ミネラリにもシケインが追加され、このレイアウトが1994年まで使用されました。
2007年より、狭く老朽化したピットの改修工事とコースの一部のレイアウトが変更されており、この変更でホームストレートが長くなりました。
これらの改修により現在では、より高速のコースレイアウトとなっています。

全長：4.936km
コーナー数：22（左13　右9）
ホームストレート：358m

WSBK 第5戦 イタリアROUNDを前に3名のライダーよりコメントが出ているので紹介したいと思います。

以下、WSBK公式ページより

トム・サイクスのコメント

「私は投入されるアップデートでバイクが良くなることに期待しています。
今週末にアップデートが間に合わない可能性がありますが、投入されれば今シーズンのレースを戦って行く上で、成績が良くなると思うので、私にとっては特別なものです。

S1000RRは高水準のパッケージなので競争力がありますが、現在のバイクのパフォーマンスは100％ではありません。
しかし、現在のパッケージで結果が出ているので、チーム内の誰もがチャンピオンシップを諦めていません。
我々に必要なのは作業時間だけです。」

清成 龍一 選手のコメント

「イモラは素晴らしい伝統を持つトラックです。
アッセンとは非常に異なり高低差もあり、技術的なセクションもあります。
上手くいけば、天気は前回のオランダROUNDとは大きく異なるでしょう。
私は2009年の一度だけ イモラでレースをしましたが、まらイモラに戻って来れて嬉しいです。
イモラはチームのホームレースなので、私たちにとって重要です。」

アルバロ・バウディスタのコメント

「2週間前に今までレースをしたことがないイモラサーキットでテストする機会がありました。
今週末のレースに向けて目印になるポイントを見つけられたので、テストは非常に役に立ちました。
トラックは非常に狭く、ハードブレーキングを求められる場所が多くありますが、高速コーナーとの組み合わせが素晴らしいトラックです。
私はまだトラックを より良く解釈する必要がありますが、イモラは楽しいサーキットです。

今週末は、きっと素晴らしい週末になるでしょうし、今までと同じ競争力のレベルに到達したいと思っています。
アルバ レーシングとドカティのホームレースなので、私は絶対にトップでレースを終えたいと思っています。」

とのコメントが3名のライダーより発表されています。
先日行われた、MotoGP 第4戦 スペインGP の前に過去のレースはどんなレースだったか自分のブログを読んでいて思い出したのですが、2年前の2017年のMotoGP 第4戦 スペインGPではバウディスタがジャック・ミラーを巻き込んで転倒し、"ミラーがバウディスタを どつく場面が国際映像で流れる" という珍事がありました。

この事件の直後に、「その後のパドックでの"話し合い"により、今は和解している」と公表されましたが、しっかりと国際映像で"話し合い"の場面も2画面で1分以上流れました。

どう考えても話し合いじゃなく言い争いですね・・・
バレンティーノ・ロッシにも「あいつはミサイルか！？（怒）」と言わせたことのあるバウディスタですが、
2017年の私は、まさか2年後にバイクレース界をこんなに騒がせるライダーになるとは全く予想していませんでした。


MotoGPクラスに参戦していた頃のバウディスタは、結構 "やらかす" 事が多かったのですが、実はバウディスタはイチロー並みにストイックなライダーで、1年間365日 必ず20：30に床につき、毎朝5：30に起きるそうです。
食事にも相当気を遣うライダーのようで、レースウィーク中に食べる朝・昼・晩のメニューリストを自分で決めており、シェフにメニューを毎回渡すそうです。
さらに、レースウィーク中にも関わらず、決められたトレーニングを欠かさない相当ストイックな性格の持ち主の様です。

第5戦 イタリアROUNDを前に発表されたコメントでは「アルバ レーシングとドカティのホームレースなので、私は絶対に勝ちたい」とコメントしていますが、バウディスタの連勝を誰かが止めることはあるのでしょうか！？
今のバウディスタの連勝を誰かが止めるイメージが、私には全く湧きません！
なので、今回はバウディスタの連続勝利記録更新に喜ぶドカティとイタリア人ファンの盛り上がる風景に注目しようと思います・・・・

最後にWSBK 第5戦 イタリアROUNDのタイムスケジュールですが、以下の通りになっています。

WSBK 第5戦 イタリアROUND タイムスケジュール

4月12日（金）
16:00～16:30 WorldSSP300　FP1 A
16:45～17:15 WorldSSP300　FP1 B
17:30～18:20 WorldSBK　FP1
18:30～19:15 WorldSSP　FP1
20:30～21:00 WorldSSP300　FP2 A
21:15～21:45 WorldSSP300　FP2 B
22:00～22:50 WorldSBK　FP2
23:00～23:45 WorldSSP　FP2

4月13日（土）
16:00～16:20 WorldSBK　FP3
16:30～16:50 WorldSSP　FP3
17:00～17:15 WorldSSP300　FP3 A
17:25～17:40 WorldSSP300　FP3 B
18:00～18:25 WorldSBK　スーパーポール
18:40～19:05 WorldSSP　スーパーポール
19:20～19:40 WorldSSP300　スーパーポール A
19:50～20:10 WorldSSP300　スーパーポール B
21:00～ 　　　WorldSBK　決勝レース1
22:15～　　　 WorldSSP300　ラストチャンスレース

4月12日（日）
16:00～16:15 WorldSBK　WUP
16:25～16:40 WorldSSP　WUP
16:50～17:05 WorldSSP300　WUP
18:00～ 　　　WorldSBK　スーパーポールレース
19:15～ 　　　WorldSSP　決勝レース
21:00～ 　　　WorldSBK　決勝レース２
22:15～ 　　　WorldSSP300　決勝レース

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