Motogp第4戦スペイングランプリ結果と今後の予想

日曜日に行われたMotogp第4戦スペイングランプリ ヘレス Motogpクラスですが、終わってみれば地元スペイン人ライダーが表彰台を独占でした。



天気は晴れ 路面温度50度で行われた決勝は、予選トップに付けたダニ・ペドロサがポールポジションスタートから1度もトップを譲ることなく見事優勝を決めました。



今回のヘレスはコンディションも難しかったのか、FP1から決勝まで全クラスで転倒が非常に多かったように見受けられます。
Motogpクラスの決勝で転倒したのは、アンドレア・イアンノーネ、ティト・ラバト、カル・クラッチロウ、ジャック・ミラー、アルバロ・バウディスタ、ポル・エスパルガロの6名です。
その中でもバウディスタ選手がミラーを巻き込んで転倒する形になり、ミラー選手がバウディスタ選手を どつく場面が国際映像で流れてしまいました

その後のパドックでの話し合いにより今は和解していると公にはなっていますが、しっかりと国際映像で話し合いの場面も2画面で1分以上流れました。
どう考えても話し合いじゃなく言い争いです・・・

和解はしてもしっかりと どついた ミラーには1000ユーロ(12万4000円位)の罰金が科せられたみたいです・・・

さて、今回のレースで個人的に気になった点が何点かあります。
まずは、ペドロサが勝ったという事です。
ここ近年、大体ホンダのバイクの仕上がりが悪い時はマルケスだけMAN POWERで上位に食い込んだりするものですが、予選結果を見ると、ダニ、マルケス、クラッチローのHONDA勢3人でフロントローを独占しました。
恐らく今までの3戦に比べマシンが改善されたのでしょう。
決勝でダニが選択したタイヤのコンパウンドは前ハード&後ミディアム 
一方マルケスは前後ハードです。
恐らくこれは乗り方の違いと言うよりも、体重差から来る選択差と私は捉えています。
まぁ何にせよHONDAのマシンの仕上がりが本物かどうかは上記3人に加え、ミラーとラバトの今後の成績も含めて注目していきたいと思います。
そして、2つ目がロレンソの3位獲得です。
個人的な感想を言えばドヴィジオーゾの方が長年デスモセディッチに長年乗ってる分だけ乗れてる気がしていたので、ロレンソが表彰台に登るようになるのは、もっと先だと思っていました。
あ、けどロレンソはドカティに行って2年間棒に振るとは私は思ってませんよ。
今年中に私は1勝すると思います。
ロッシやヘイデンが移籍して全然ダメだったころとは違い、今のドカティには(眉毛が)立派なリーダーのジジ・ダッリーニャがいますからね。

ロレンソの125cc時代から付き合いもありますし、意思の疎通は問題ないでしょう。
WSBKでのアプリリアワークスをあそこまで強くしたのは他でもないジジのリーダーシップと采配あってのものですからね。
ジジは直ぐにバイクの長所、短所を見抜ける力があるので、必ずロレンソの高いコーナーリングスピードを活かせるようにデスモセディッチを改良してくると思います。
と、言ってもデスモセディッチがコーナー特化型のマシンになるわけでは無いと思います。
以前ジジがWSBKのアプリリアワークスにいた時にサテライトのRSV4で走っていた芳賀さんが「ワークスのRSV4はエンジンが速いから勝てている。自分たちのバイクはエンジンが速いわけではないし、コーナーリングにアドバンテージがあるわけでも無いので勝てない。」
みたいな事を言っていたのを記憶していますが、同じようにデスモセディッチのマシンパワーの長所を伸ばしながら短所であるコーナーリングを改善してくるはずです。
私はドカティで速いロレンソが見れると思ってますが、予想してた時期よりも案外早いうちに見れるかもしれません。
3つ目に気になるのがヨハン・ザルコです。
開幕からトップ陣営に割って入るも転倒したりしていますが、明らかに2016年の最終戦が終わった翌日からのテストで好タイムを出し乗れています。
間違いなくルーキー・オブ・ザ・イヤーでしょう。
現在JSBで無双している中須賀選手も昔は結構転倒が多かったように、彼がこの先M1に慣れて行くとどう化けるかが楽しみです。
さらに、ザルコの陰に隠れていますがチームメイトのフォルガーも乗れてます。
ザルコの様にレース中に華があるわけではありませんが、安定して好タイムを重ねています。
テック3の2人がヤマハの旧型中古マシンでどこまで活躍するか見ものです。
最後になりますが、序盤から調子のよかったヴィニャーレスが失速してしまうんじゃないだろうか?と思ってる方もいるかもしれませんが、その心配は不要だと思います。
何故なら彼はMoto3を走っていた16歳 思春期真っ只中の時のチームオーナーがあのお騒がせ魔女パリス・ヒルトンですから!

これくらいの事では彼の精神力は崩れませんよ!
実際にレース翌日の合同テストではトップタイムを記録しています。

4位がアレイシなのも気になります。
RSV4のCRT機で激速だった過去があるのでアレイシは今年のダークホースになるのではないかと思っているのですが、どうやらRS-GPも1発のタイムなら、そこそこ出せる戦闘力になってきているのかもしれませんね。

次戦ル・マンが楽しみです。

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