ザルコ発言を反省し、落ち着くことを決意!MotoGP 第5戦 フランスGPについて!


5月17日~19日の日程でMotoGP  第5戦 フランスGPがブガッティ・サーキットで開催されます。
今回の第5戦 フランスGPから、第3戦アメリカGPのFP1で頭を強打した、ジェイク・ディクソンがmoto2クラスへ復帰します。
ディクソンは昨年のBSBのタイトル争いを繰り広げ、今季moto2クラスへ移籍してきたわけですが、開幕からここまで良い所がないので何とか頑張ってほしい所です。
また、MotoGPクラスに参戦しているヨハン・ザルコですが、第4戦スペインGPの初日にピットでザルコがKTMのマシンについて文句を言っている場面が国際映像に映ってしまい、KTMのCEOステファン・ピエラ氏もザルコに対して不満のコメントを発表しました。
ザルコは現在反省しているようで、自身のInstagramに謝罪動画を掲載しています。
今日はMotoGP  第5戦 フランスGPの舞台となるブガッティ・サーキットの紹介と、各選手より発表されたコメント、MotoGP第5戦 フランスGPのタイムスケジュールについて紹介したいと思います。


ブガッティ・サーキットのコース紹介

毎年6月に世界三大レースのひとつと言われている、ル・マン24時間レースで使用されるサルト・サーキットは、首都パリの南西200km、ルマン市の南5kmに位置しており、2/3の区間は普段は地方道 として使われている一般公道を閉鎖して走行します。
ピット施設と周辺の常設区間は、2輪レースを行う「ブガッティ・サーキット」と共用しています。

2輪レースを行うブガッティ・サーキットは、1965年に既に行われていた24時間レースのトラック周辺に建設されました。
1969年にグランプリを初開催し、1995年に起きたアルベルト・プーチのアクシデントをきっかけに開催が見送られていましたが、トラックの安全面改善が施された2000年に再開催されました。

観客収容数は10万人以上で、世界三大レースの1つである、24時間耐久レースをはじめ、四輪と二輪の国際選手権、国内選手権の舞台として使用され2015年は初めて18万人を超える観客数を記録しました。

ドルナスポーツとの間では、2017年から5年間 ルマンでの開催に関して合意しており、2021年までの開催が決定しています。


全長:4.2km
コーナー数:14(左5 右9)
メインストレート:674m
コース幅:13m

パッシングポイントですが、2・3・4コーナーの切り返し、8コーナーのブレーキング、ストレートの後の9コーナーの進入、1つのコーナーとして処理する13・14コーナーです。

MotoGP 第5戦 フランスGPを前に、MotoGPクラスの選手よりコメントが発表されているので紹介したいと思います。



以下、MotoGP公式HPより

マルク・マルケスのコメント

「スペインGPの週末は強く走れました。
月曜のテストは盛んにテストを行えましたが、仕事を継続しなければいけません。
フランスGPは天気の影響で難しくなるかもしれないので、どんなコンディションに対しても準備を整える必要がります。
昨年は優勝できましたが、今年も頑張りたいです。」



ホルヘ・ロレンソのコメント

「大変だった週末の後、すぐにバイクに乗れたことが嬉しいです。
過去にはフランスで上手く走れましたが、今週末がどうなるか確認しなければいけません。
月曜のテストは充実していました。
バイクにより長く乗る時間が許されたことが重要でした。
ものごとの理解と改善に役立たなければいけません。」


ファビオ・クアルタラロのコメント

「スペインGPからは、ポジティブな結論だけを引き出せます。
ポールポジションを獲得し、表彰台を争いました。
月曜にはテストで今後のレースに向けて沢山のことを試して、最速でテストを終える事ができました。

最高の週末の後で、ルマンに行けることは良い事です。
沢山のファンが来てくれるので、最高のモチベーションになります。
ホームグランプリなので、より多くのストレスとプレッシャーがありますが、レースではファンが僕を後押ししてくれます。

YZR-M1はルマンのコースレイアウトに良く合います。
ヤマハ勢はここ数年良かったですからね。
良いリザルトを獲得できると信じてベストを尽くします。
ヘレスと同じように取り組んでいき、レースを楽しみにしています。」


フランコ・モルビデリのコメント

僕たちは絶好調です。
ヘレスでは最高の週末となり、月曜のテストではバイクの開発を継続することができました。
今後のレースに役立つであろう解決策が見つかりました。
ルマンとヘレスはトラックキャラクターが違うので、やるべき事を確認する必要があります。

ここまでの4戦を終え、僕たちは期待していたポジションにいると思います。
インディペンデントチームライダー部門のトップを争っている事は名誉なことですが、僕たちはそれ以上のことを要求します。
スペインGPの後で表彰台を獲得するチャンスは現実的になっていると思いますが、僕たちには、やるべき作業がこの先にも控えているので闘い続けなければいけません。」


アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント

「ルマンはヘレスよりも戦闘的にならなければいけませんね。
フランスの天候はいつも重要なので、上手くマネージメントしなければいけません。
速いライダーたちが多いのでレースに向けてしっかりと準備を整えれるように、最初のセッションから上手く週末を始めれるかがカギとなるでしょう。

僕たちは幾つかの分野では強いのですが、日曜にポテンシャルを発揮して勝負できるように細かい所を詰めて行かなければいけません。
良いレースができる自信があります。



※皆さん既にご存知だと思いますが、ドヴィジオーゾは6月7日〜9日にミサノ・サーキットで行われるドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)に、ピエトロ・フィッティパルディの代役ドライバーとして参戦します。


ダニロ・ペトルッチのコメント

「ルマンは好きなサーキットの1つです。
強烈なブレーキングとアクセラレーションが必要なこのコースは、デスモセディチGPに合っています。
昨年は2位でした。
もしかしたら、今までのキャリアの中でベストレースの1つだったかもしれなません。

僕たちの目標は表彰台です。
ヘレスでは表彰台に近づきましたが、スタートからトップグループ内に入るためには、予選での速さが足りませんでした。」



ハフィス・シャリンのコメント

「チームのホームグランプリとなるルマンが本当に楽しみです。
ルマンは本当に好きなトラックです。
昨年のレースでは良い思い出がありますが、私たちにとって簡単には行かないことを覚悟しています。
この状況を理解するには、ある程度の時間が必要ですが改善できると信じています。

高いモチベーショを維持し、懸命にトレーニングを積んでいます。
学習は決して止まることがなく、チームが良くなり強くなると確信しています。
私自身もしっかりと準備を整えているので、フランスGPが楽しみです。」


ミゲル・オリベイラのコメント

「ルマンはとても良いトラックです。
チームのホームグランプリなので、全員にとって非常に特別となります。
ヘレスでは沢山の仕事に取組み、方向性は正しいと思います。
今週末を通じて、全ての細かいことを確認したいです。

良い週末になるように、ポイント圏内に進出することが目標です。」


ヨハン・ザルコのコメント

「14位で終わった決勝レース後の月曜と水曜にテストを実施し、ようやく家に帰ることが出来ました。
帰ってから久々にソーシャルメディアを見たのですが、多くのコメントが寄せられていることに気づきました。
私は落ち着かなければいけません。

金曜は転倒してしまい、僕は怒っていました。
アドレナリンが沸騰し、冷静さを保つことが難しい状況でした。
KTMは、僕に良いバイクを提供しようと全ての可能性を尽くしてくれています。
私はまだ、バイクから最高のパフォーマンスを引き出すことができません。
これは全員にとっても厳しい事ですが、これも挑戦の一部です。

テストは良かったです。
少しずつ前進しており、私はフランスGPに向け準備に取り組んでいます。
上手くやれることを願います。」

※バイクレース好きの皆さんは既に知っている事と思いますが、ザルコは第4戦スペインGPの初日にピットで「KTM had a shit chassis and shit power delivery. 」と言っている場面が国際映像に映ってしまい、KTMのCEOステファン・ピエラ氏もザルコに対して「期待外れだ」とのコメントを発表しています。

その後、ザルコは自身のInstagramに謝罪動画を投稿しました。

ヨハン・ザルコのInstagramでの謝罪動画





ピエラ氏のコメントではザルコを解雇する気は今のところ無いようです。
情緒不安定なザルコですが、昨年末にザルコのライダーコーチ兼パーソナルマネージャーを長い間務めていたローラン・フィヨン氏が辞めています。
今回の事がありフィヨン氏の後任として、80年代後半にモロクロス世界選手権で125ccクラスと250ccクラスを制し、全米モトクロスとスーパークロスでもチャンピオンを獲得。
その後 WGPへ移籍し、93年から250ccクラス、96年から500ccクラスに参戦した伝説のフランス人ライダーのジャン=ミシェル・バイル氏がスーパーバイザーに就任する事が決定してます。


ジャン=ミシェル・バイル氏とヨハン・ザルコ

ザルコはテック3時代にあれだけ良い走りをしていたので、自分の走りができないKTM機に不満を持つのは解る気がします。
しかし、いくら頭に来たとは言え、そんな事をしてしまえばチームやスポンサーやお偉方と気まずくなって当然でしょう。
自分に与えられたパッケージでベストを尽くすのがプロです。
その辺はザルコも十分わかっているでしょうし、相当頭に来ていたからつい言ってしまったのでしょうが、この件はどう考えてもザルコが悪いと思います。

ストレスを溜め過ぎて、ザルコの毛髪がどんどん後退したり、カウンセラーもグランプリに同行する事にならない事を祈ります。



最後になりますが、明日より開催されるMotoGP 第5戦 フランスGPのタイムスケジュールは以下の通りです。

MotoGP 第5戦 フランスGP タイムスケジュール

5月17日(
16:00~16:40 moto3クラス FP1
16:55~17:40 motoGPクラス FP1
17:55~18:35 moto2クラス FP1
20:15~20:55 moto3クラス FP2
21:10~21:55 motoGPクラス FP2
22:10~22:50 moto2クラス FP2

5月18日(
16:00~16:40 moto3クラス FP3
16:55~17:40 motoGPクラス FP3
17:55~18:35 moto2クラス FP3
19:35~19:50 moto3クラス Q1
20:00~20:15 moto3クラス Q2
20:30~21:00 motoGPクラス FP4
21:10~21:25 motoGPクラス Q1
21:35~21:50 motoGPクラス Q2
22:05~22:20 moto2クラス Q1
22:30~22:45 moto2クラス Q2

5月19日(
15:40~16:00 moto3クラス WUP
16:10~16:30 moto2クラス WUP
16:40~17:00 motoGPクラス WUP
18:00~ moto3クラス 決勝
19:20~ moto2クラス 決勝
21:00~ motoGPクラス 決勝



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コメント

  1. 確かに、ザルコはあれはあの場でああいう言葉にする事ではなかった
    プロなんだからカメラに映らない場所で理論的にネチネチと言うべきだった
    いくら話しても改善しないから苛立ってたんだろうけど
    まぁ過去には自分のマシンをクソと言ったり、
    転倒した後にマシンを蹴りつけたりした人達も居たからねぇそれに比べれば・・・

    KTMのCEOの日本メーカーへの敵視っぷりの方が気になるけど

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    1. コメントありがとうございます。
      色んな選手がいますからねぇ・・・
      ピエラ氏はホンダがペドロサを放出した時も「ホンダは器量が狭い!」とコメントしてましたねw
      ピエラ氏に会ったことは無いですが、本田宗一郎さん並みに元気な人なのかも・・・

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    2. ホンダのオヤジなら
      「てめえら 乗り子にクソッて言われて 恥ずかしくねえのか
       死んでも 見返すようなモン作ってみやがれ」
      などとスタッフをどやしつけそうですね
       

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    3. コメントありがとうございます!
      そうでした!本田宗一郎氏は元気のいい頃に似たような事言ってましたね!!
      そう言いながらスパナを投げつける光景が想像できますw

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