11月17日~25日の期間で開催されているイギリス最大のモーターサイクルショーのMotorcycle Live 2018で、Nortonが650ccのパラレルツインエンジンを搭載したモデル"Superlight"を発表しました。
スーパーライトは、アトラスで使用されているエンジンと同じ650ccパラレルツインがベースになっており、マン島TTを走った1200ccで200馬力を発揮する"Norton V4 RR"の前部シリンダーバンクを流用して作られています。
スーパーライトとアトラスのエンジンはNorton V4 RRベースですが、ストローク量を56.8mmから61.5mmに拡大して1シリンダーあたり25ccの排気量をアップしています。
ボアに関しては、Norton V4 RRの82mmから変更はなく、Norton Atlasのエンジンが11,000rpmで84馬力を発揮するのに対して、Norton Superlighのエンジンは12,500rpmで105馬力を発揮します。
この馬力アップは圧縮比の増加から生まれており、Norton Atlasの圧縮比11.5:1からNorton Superlighは13.4:1に圧縮率を上げています。
搭載されているエンジンは最新の排ガス規制Euro4をクリアしており、ノートンの発表によるとレース専用のチタン製の排気システムを組むと、ピークパワーが6馬力パワーアップするそうです。
フレームに関しては、マン島TTレースを走るスーパーバイク V4 RRで使用されているようなチューブ状のアルミフレームを使用しており、エンジンをストレスメンバーとして使用し、調節可能なスイングアームピボットとステアリングヘッドを備えています。
キャスター角は24.2度で、1399mmと短いホイールベースと軽量な車体が組み合わさりシャープなハンドリングを生み出します。
バイクの重量は乾燥重量158kgと非常に軽量で、エンジンオイルと冷却水に加え、18リットルの燃料を積んだ装備重量は約180kgとなります。
レース用のチタンエキゾーストを組んだ場合、乾燥重量はさらに6kg軽量化され152kgになります。
Norton Superlighは軽量化を徹底しており、燃料タンクとフェアリングはカーボンファイバー製で作られており、ホイールもカーボン製のBSTホイールを採用しています。
また、足回りにはOhlins NIX 30をフロントに採用し、リアショックにはTTX GPを採用、ブレーキシステムにはBrembo M50を採用しています。
電子制御には、ライドバイワイヤ、トラクションコントロール、ABS、ウイリーコントロール、ローンチコントロール、トラクションコントロール、6軸IMU、クイックシフター、オートブリッパー、3つのモードが選択可能なエンジンモード(ロード、スポーツ、プロレース)を装備しており、1000ccのスーパーバイクに匹敵する装備が搭載されています。
したがって、車体スペックや豪華装備により価格は決して安くありません・・・
NortonによるとSuperlighは、19,950£(日本円で約289万円)で販売されることが発表されています。
Norton Superlighは、ノースウエスト200等のSupertwinクラスで戦うために誕生しました。
KMR kawasakiのER-6 |
先日のEICMAでアプリリアがコンセプトモデルのRS660を発表しましたし、今後欧州でこのクラスのレースが活気づくかもしれませんね。
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