BSBはついに最終戦!ハスラムは今年こそ念願の初タイトル獲得なるか!?


10月12日~14日の日程で、BSB第12戦 ブランズハッチGPが開催されています。

BSBは、今週行われるレースが最終戦となりポイントランキングはトップのレオン・ハスラムが654pt、ハスラムを追うジェイク・ディクソンが593ptとなっており、61pt差をディクソンが追う展開となっています。

最終戦のブランズハッチGPはトリプルヘッダーとなっており、土曜日にレース1が開催され日曜日にレース2とレース3が開催されます。

ハスラムは昨年、初のBSBタイトルに王手をかけていましたが不運も重なり、シェーン・バーン選手による劇的な大逆転によりタイトルを逃しました。

来年からはWSBKへのフル参戦が決まっており、BSBでの最後のレースで念願の初タイトルを獲得して気持ち良くWSBKへ行くことができるのでしょうか!?

今日は最終戦となるBSB(ブリティッシュ  スーパーバイク選手権)の舞台ブランズハッチGPのコース紹介、最終戦の見どころ、タイムスケジュールを紹介したいと思います。




ブランズハッチGP コース紹介



ブランズ・ハッチGPは、全体的に高低差が非常に激しい、高速テクニカルコースです。
ホームストレートは、ピット側に大きく傾いているのも特徴です。
コース前半はコーナーが続く低速セクションで、1コーナーを抜けるとすぐに坂を駆け上がり、フルブレーキで「ドルイド・ベント」ヘアピンへ侵入します。
1コーナーからこのヘアピンにかけてはクラッシュが多いポイントです。
中盤から終盤にかけては、上り下りを繰り返しながら森の中を突っ切る高速セクションとなり、インフィールドの中速コーナー区間を抜けると、急勾配の坂を一気に駆け下りるダウンヒルストレートへ入り、深い森の中へ入ります。
ダウンヒルストレートはスピードが急激に伸びる上、急勾配の下り坂でマシンのバランスが崩れやすく、さらにオーバーテイクが可能なエリアであるため、クラッシュが非常に多いポイントです。
森の中は3つの高速コーナーが連続し、森をぐるりと取り囲むように周回します。

全長:3.916km
コーナー数:9
左コーナー:3
右コーナー:6

BSBレコードラップ保持者: ジョシュ・ブルックス - YAMAHA 1:24.873 (2017)



ブランズ・ハッチGPは、今シーズン行われた第6戦の舞台でもありました。
BSBレコードラップ保持者のジョシュ・ブルックスが得意とするサーキットで、第6戦のリザルトは、レース1・レース2共に ジョシュ・ブルックス、グレン・アーウィン、レオン・ハスラムの順でした。

今シーズンのタイトル争いをしているジェイク・ディクソンの第6戦ブランズハッチGPのリザルトは、レース1・レース2共にハスラムに続く4位で終えており最終戦は接戦が予想されます。

しかし、ポイントランキングにおいて、ハスラムには61pt差のマージンがあります。
BSBは1位の選手に25pt、2位の選手に20pt 、3位が16pt、4位が13pt、5位が11pt、以下順位に応じて1ptづつ減算されたポイントが与えられ、15位の選手までポイント獲得となります。
よって、残り3レースしか無い状況で61ptの差は非常に大きく、ディクソンはタイトル獲得に向け、首の皮一枚で繋がっている状況です。





レオン・ハスラムは昨年、最終戦のブランズハッチGPで32pt差のマージンを得て挑みましたがバイクを仕上げることができず、予選はQ3まで何とか進むも転倒。
レース1を4位、レース2はまさかの10位、レース1と2をトップでチェッカーを受けたランキング3位のシェーン・バーンが僅か2ptに迫る状況に・・・。
レース3は不運にもフロントブレーキが壊れ、172マイル(時速277km)で飛び降りるハメに・・・・

2017年 BSB 最終戦 レース3でのハスラムの転倒



結果、最終戦までポイントランキング3位だったシェーンバーンによる大逆転劇が決まり、惜しくもタイトルを逃しています。

レース終了後に自力で立てないハスラムは、ボロボロになったツナギ姿のまま、ピットレーンでウイニングラップから帰ってくるシェイキーを待ち、熱い抱擁を交わしました。






正直、昨年の最終戦は相当面白かったし、とても紳士なハスラム&シェイキーに感動しました。



今シーズン最終戦でハスラムを追う立場のジェイク・ディクソンですが、前戦のTTアッセンROUND レース2でのマシントラブルによるリタイア ノーポイントがタイトル争いにおいて、相当な痛手となってしまいました。



BSB最高峰クラスへ挑戦して3年目の若干22歳・・・
ピットへ帰ってきた彼は国際中継で涙する姿が映し出されました。



ハスラムのチームと同じZX-10RRを使用していますが、TTアッセンでは、ファクトリー系チームとプライベーターの差がモロに出てしまったレースとなりました。
何しろプライベーターはお金がないので、エンジンをリビルドして中古を使いまわすなんて日常茶飯事です。
最終戦ではエンジンブローする事なく、ディクソンとRAF REGULAR AND RESERVES には、1%でも可能性が残っている限り、諦めずに最終戦を戦ってほしいと思います!

余談ですが、来年からWSBKに投入予定のパニガーレV4のプロトタイプのデモ走行を、ドカティのテストライダーのミケーレ・ピッロが土曜日と日曜日に行うようです。

一足早くマシンを見れるイギリスのファンが少し羨ましいです・・・

最後にBSB第12戦 ブランズハッチGPのタイムスケジュールですが、以下の通りとなっています。


BSB第12戦 ブランズハッチGP タイムスケジュール

10月13日(
FP3    17:35~18:15
公式予選   20:15~21:07
レース1 24:00~

10月14日(
WUP   18:00~18:15
レース2  20:45~
レース3   24:00~




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