ケナン・ソフォーグルがWSBK 第5戦でワイルドカード参戦!? 第2戦 タイROUNDのパドックで相談!


昨年5月に行われたWSBK第5戦 イタリアROUNDで引退したケナン・ソフォーグルが今シーズンの5月10日~12日で行われるWSBK 第5戦 イタリアROUNDでワイルドカード参戦を望んでいることをSPEED WEEK.COMが報じています。
ソフォーグルはWSSPで5度チャンピオンを獲得し、2017年シーズンに負った怪我の影響で2018年のイタリアROUNDで引退したあと、同年6月に行われた選挙に出馬し、現在は母国トルコの国会議員です。
どうやら、ソフォーグルにとっては、"議員生活は退屈で人生に目標が持てない"ようです・・・
今日は、WSBK 第5戦 イタリアROUNDでワイルドカード参戦するかもしれないケナン・ソフォーグルについて紹介したいと思います。


ソフォーグルは、2010年にmoto2クラス参戦中に他界した 富沢 祥也選手の代役に指名され、2011年シーズンもTechnomag-CIPからmoto2クラスにフル参戦した後、2012年にスーパースポーツ世界選手権に復帰、SSPクラスで5度タイトルを獲得しました。

2017年シーズン 第11戦 フランスROUNDの公式予選2は雨上がりの中行われ、場所によってはウエットパッチの残る難しいセッションとなり、ソフォーグルは転倒し股関節を骨折してしまいました。


転倒直後のソフォーグル

転倒後、母国トルコの病院へ移送されるソフォーグル

2017年シーズン、骨折した時点でソフォーグルは2位に4pt差を付けているポイントリーダーだったのですが、第12戦スペインROUNDは欠場、最終戦のカタールROUNDに怪我をカバーしながら出場するもチャンピオンを逃しました。

ソフォーグルは2018年シーズンが開幕しても怪我の容態が悪く、2018年シーズンの第5戦 イタリアROUNDで引退。
翌月に行われたトルコの国会議員選挙に出馬し見事当選し、現在は母国トルコの国会議員です。


ケナン・ソフォーグル議員


国会議員として第2の人生を順調に歩みだしたソフォーグルは、引退から1年経とうとしていますが議員生活は肌に合わないようで、先日行われたWSBK 第2戦 タイROUNDのパドックで 在籍していたプセッティ・カワサキ・レーシングのチームオーナーであるマヌエル・プセッティ氏と話をしたそうです。




WSBK 第5戦 ワイルドカード参戦の意向を示すケナン・ソフォーグルのコメント

「私はイモラでワイルドカード参戦したいとマヌエル・プセッティ(チームオーナー)に話しました。
イモラはプセッティ・カワサキ・レーシングのホームレースとなります。
プセッティのファンやスポンサーが沢山いますし、私はイモラ サーキットがとても好きです。

同意が得られたら、私はワイルドカード参戦したいです。
また、イモラでライダーの1人が金曜日か土曜日に転倒してレースに出場できない場合、私は代役として参戦できるとチームに言いました。
私は昨年引退しましたが、現在の私は人生に目標を持っていません。
今の私には人生の目標が必要です。
私はいま、国会議員をしていますが楽しんでいるとは言えず、人生で初めてゴールが見えません。

私はまだ、レースで良いパフォーマンスをもたらすことができる状態にあります。
私はあまりにも早くレースを諦め、政治に身を置きました。
政治の世界に入り約1年経ちますが、私の生活は政治のせいで大きく変わり、私は非常に制約されています。
サーキットを訪れる度、私は本当にまたバイクに乗りたいと思ってきました。
木曜日にブリーラムに到着したとき、ワイルドカード参戦することは問題ではないはずだとマヌエル・プセッティに言いました。
5月中旬にイモラで行われるイタリアROUNDまで時間は長くありません。
ワイルドカード参戦できるかは、開催の3〜4週間前に解ると思います。」

とのコメントです。
ソフォーグルのファンの私にとっては寝耳に水で、非常に嬉しいニュースとなりました。


私がソフォーグルで一番印象に残っているのは、4度目の世界チャンピオンを獲得した2015年です。
シーズン中盤の7月、生まれながらにして脳出血を患っていた生後4か月の息子が、亡くなってしまった事はソフォーグルにとって大きなショックだったと思います。
ソフォーグルは大変つらく、悲しい思いを抱えながら走っていたはずです。
しかし、彼のライディングは全く揺るがず、常にトップを走る姿が私の心に突き刺さりました。
2015年シーズンのタイトルが決定した瞬間は、感極まり目頭が熱くなりました。



ソフォーグルが引退した2018年の第5戦 イタリアROUNDでは、決勝レースのウォームアップラップを走った後ピットへ戻り、レースを走りませんでした。
レース終了後にソフォーグルのインタイセレモニーが開かれ、各関係者と抱擁し表彰台の上で最後の挨拶をしましたが、WSSPで5度チャンピオンを獲得した伝説のライダーの最後のレースが、こんな終わり方で良い訳がありません!!
是非ともワイルドカード参戦を実現して欲しいと思います!!


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コメント

  1. 辛い事でもレースなら忘れさせてくれるんでしょう。

    SSPならずSBKクラスでも鬼神の如き走りを見せて欲しいですね!!

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    1. コメントありがとうございます。
      moto2ではイマイチでしたが、何故か溝付きタイヤ市販車レースではソフォーグルは抜群に速いんですよね・・・
      SBKクラスでは恐らく、同郷のラズガトリオグルの足元には及ばないと思います。
      今のWSSPの車体とレギュレーションがソフォーグルの走りに相性が良いのだと思います。

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