RM-Z250がフルモデルチェンジ!電子制御がさらに進化!


2017年から2018年にかけてフルモデルチェンジしたCRF250RKX250FYZ250Fに続き、スズキのRM-Z250がフルモデルチェンジを果たしました。
2019年モデルのRM-Z250は2月15日より発売され、メーカー希望小売価格は税込で761,400円とのことです。
スタイリングも一新し、更なる進化を遂げた2019年式のRM-Z250は、「走る」「曲がる」「止まる」の3つの基本性能を追求し、エンジン全域でパワーの向上を果たし、先進の電子制御を搭載されました。
軽量化されたシャーシに加え、前後サスペンションなどにも、先進のテクノロジーを投入しています。

2019年型 RM-Z250 紹介動画




以下、スズキ公式HPSuzuki Motor of Americaより

今回のRM-Z250のフルモデルチェンジで触れておきたいのが、スズキホールショットアシストコントロール(S-HAC)です。
S-HACはスタート待機中のエンジン回転数にリミッターを追加し、最適な回転数を維持しやすくなりスタート前のライダーを強力にアシストします。
スロットルポジション、エンジン回転数、ギアポジションの情報から、点火タイミング、燃料噴射量を調整しエンジン出力を最適化し有効なトラクションによる優れたスタートダッシュ性能を発揮します。


S-HACの特徴

〇スタートに際し、点火タイミングを最適化することで効果的なスタートダッシュをアシスト

〇路面状況に合わせて、2種類のモードから任意に選択が可能(OFFモード付)
 ●硬い路面、あるいは滑りやすい路面のスタート時には、Aモードを選択
 ●路面状況が良好でトラクションにも不安がない場合、あるいは意図的に攻撃的なスタート加速を求める場合にはBモードを選択

〇スタートからその後の状況を3ステージにわけ、各々のステージにおいて最適化を実現
 ①スタートゲートが降りマシンが動き出す瞬間
 ②マシンが発進し、スタートゲートを越える時
 ③その後の加速時


2019年型のRM-Z250に搭載される生まれ変わった新型エンジンは、エアクリーナーボックスのエアフィルター開口部面積を拡大し、アウトレットチューブの形状を直線的にすることで吸気効率を改善しています。



新設計のシリンダーヘッドは、吸気ポート形状がよりダウンドラフト型となり、断面形状を見直し吸気充填効率を向上させ出力向上に大きく貢献しています。



2019年型RM-Z250はインジェクターも見直され、ツインインジェクションが採用され出力向上を達成しています。



エキゾーストは、低中速のレスポンスを向上させるため99mm延長されており、シリンダー側からマフラー側へ向かって拡がるテーパー状のエキゾーストパイプを採用することにより、高速域でのフィーリングを向上させ、シリンダーヘッドの排気ポートの向きを右出しから中央出しへと変更し、マスの集中化を図っています。

また、ピストンのピン穴内径端部を円錐形状とすることで、ピストンへの負荷を緩和し、耐久性を向上。
生まれ変わったエンジンの採用により、減速比を見直し、エンジン特性を最大限発揮するギヤ比を採用しています。




フレームに関しては、強度と剛性を保ちながらリブ形状を変更し、肉厚の最適化を行なうことで高速コーナリング性能を確保しつつ、低速時のコーナリング性能も向上しています。



フレームのディメンジョン変更により、ヘッドパイプ位置を前方に移動し、ホイールベースを延長することで安定感向上につながり、軽快なハンドリングと走行安定性の両立を果たしています。
また、フューエルタンクは樹脂ベースのユニットに変更され、軽量化に貢献しています。



シートレールは六角チューブを採用し、エアクリーナーボックスの容量拡大に貢献し、スイングアームは、ハイドロフォーム製法を採用したことから、滑らかで連続的な断面形状を実現し、各部位の厚みのバランスを最適化したことで、吸収性の向上、トラクションの向上をもたらしました。



エンジンクランク位置は8.5mm上方へ移動し、ダウンチューブ長を変更、エンジンマウントブラケットの形状変更でねじり剛性を最適化することにより重心が上方に移動し、取回しが良くなり軽快なハンドリングを実現しています。



足回りに関しては、前後共にKYB製のユニットが採用されています。
KYB製コイルスプリングフォークは、プログレッシブダンピング設定を備えた独自設計が特徴で、小さなバンプに対して優れた追従性とビッグジャンプでの優れた吸収力を実現しています。
リヤサスペンションには軽量なスプリングを採用し、レースでの実績を基にリヤクッションのレバー比を変更し、トラクションを向上しています。



軽量化された新型ホイールは回転質量を低減し、タイヤは新型タイヤとなるダンロップ製GEOMAX MX33が標準装備されています。
フロントディスクの直径は従来の250mmから270mmに変更されており、ブレーキパッド素材も見直され、ブレーキ性能を向上させ、よりリニアな応答特性に貢献しています。


2019年式RM-Z250 主要諸元


型式:EC117Z
全長 / 全幅 / 全高:2,185 mm / 835 mm / 1,255 mm
軸間距離 / 最低地上高:1,485 mm / 330 mm
シート高:955 mm
装備重量:106 kg
エンジン型式 / 弁方式:4サイクル・水冷・単気筒 / DOHC・4バルブ
総排気量:249 cm3
内径×行程:77.0 mm × 53.6 mm
圧縮比: 13.75:1
燃料供給装置:フューエルインジェクションシステム
始動方式:キック式
点火方式:CDI
潤滑方式:圧送式 セミドライサンプ
潤滑油容量:1.1 L
燃料タンク容量:6.3 L
クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング
変速機形式:常時噛合式5段リターン
変速比
1速 2.153
2速 1.705
3速 1.470
4速 1.238
5速 1.090
減速比(1次 / 2次):3.315 / 3.846
キャスター / トレール:28.7゜ / 125 mm
ブレーキ形式
(前):油圧式シングルディスク
(後): 油圧式シングルディスク
タイヤサイズ
(前):80/100-21 51M
(後): 100/90-19 57M
舵取り角左右:42°
カラーバリエーション:チャンピオンイエローNo.2
発売時期:2月15日より発売
メーカー希望小売価格(税込):761,400円


2019年型 RM-Z250 ギャラリー








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