MotoGPクラス セパンテスト最終日を終えた各選手のコメント

2月6日から2月8日までの3日間の日程でMotoGPクラスでは、セパン・インターナショナル・サーキットでオフィシャルテストが行われました。
セパンテスト最終日は、2日目に記録したビニャーレスのレコードタイムDucatiのマシンを駆る"アヴィンティア・レーシングのアブラハムとラバット以外"のライダー全員が上回り、ドカティ勢が1番手から4番手までを独占する結果となりました。
セパンテスト最終日から一夜明け、各選手からコメントが発表されていますので紹介したいと思います。


以下、MotoGP公式ページより引用

ダニロ・ペトルッチのコメント(テスト最終日1番手)

「スタートは本当に良かったです。
2度のタイムアタックを考えていたのですが、ミディアムタイヤを履いた1度目の走行で十分でした。
タイムを見たときは、本当に嬉しかったです。

今日は新しい解決策を試すことに集中したのですが、セッションの途中で新しいフェアリングを試しているときに転んでしまいました。
手の腫れが酷くなったので、しっかり治したい事もあり次回のテストの事も考えて、残り時間のテストを中断することを決断しました。
3日間の全体的な評価は、大変良かったです。」


フランセスコ・バグナイアのコメント(テスト最終日2番手)

「僕たちが3日間で実行したテストがとても嬉しいです。
僕たちは良いベースセッティングを作り上げました。
カタールで良いスタートが切れることに役立つだでしょう。
まだ電子制御の細かいところに関してテストが必要ですが、僕は本当にハッピーです。

タイムアタックはとても良く、ペースも悪くないです。
カタールでレースシミュレーションをしようと思っています。」


ジャック・ミラーのコメント(テスト最終日3番手)

「僕たちのスピードは本当に良いので、とても嬉しいです。
しかし、レースシミュレーションは嬉しくありません。
気温が非常に高く、タイヤのフィーリングがあまり良くありませんでした。
最終日も転倒したことは残念です。
この数日間、大変良い仕事をしてくれたチームのみんなに申し訳ないと思います。」


アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント(テスト最終日4番手)

「今回の3日間に満足しています。
今年は開幕戦まで2度のテストしかないことから、今日は限界までプッシュすることが重要でした。
ロングランで一貫した走りができた後、良いラップタイムをマークしました。

複数のドカティが上位に進出したことで、素晴らしいベースがあることを確認しました。
新しいフェアリングを使用しました。
テストはポジティブでしたが、結論を出すには早いと思います。
まだ、やるべきテストがありますが、情報を収集しました。
改良に向けてテストを続けます。」



マルク・マルケスのコメント(テスト最終日11番手)

「体調を考慮すれば、ポジティブな3日目となりました。昨日はどのように走らせようかと少し心配していましたが、朝起きてみると肩の状態は良くなりました。ホンダが開発した沢山のことを試すことができ、バイクの上で良い感じがありました。快適で一貫していたと思います。今回のテストで予定していたことを全てやり遂げました。もちろん、もっと走り込みたかったのですが落ち着く必要がありました。自分のスタイルで走れませんでしたが、容易く走ることができたから嬉しいです。転倒せずに、チームにとって重要なパーツを試すことができたことを嬉しく思います。」


アレックス・リンスのコメント(テスト最終日12番手)

「3日目は、1日目と2日目と同じようにとても良い1日になりました。
沢山のことに挑戦し、バイクをもう少し開発させることができました。
僕たちのパッケージがさらに良くなったと感じています。
1分59秒台で沢山の周回数を重ねることができました。

マレーシアで検証する機会がなかったことをカタールで試し、テストを継続しなければいけません。
エンジニアたちも仕事を続けるでしょう。
チャンピオンシップが本当に楽しみになって来ました。
沢山のライダーたちが接近し、非常にハイレベルです。」


マーベリック・ビニャーレスのコメント(テスト最終日5番手)

「テストはすごく良かったです。
午前中にタイムアタックをすべきでした。
午後に計画していましたが非常に暑く、タイヤが大きくスライドしたので午前のラップタイムを更新できませんでした。

レースシミュレーションは、本当に良い感じがあったから嬉しいです。
とても疲れていましたが、バイクに良い感じがありました。

新しいアイテムを試すときには、ポジティブなこと、ネガティブなことが常にあります。
カタールに新しいフェアリングを持ち込むかの結論を出さなければいけません。
ライバルたちの後ろで走り、バイクが機能するかを確認しました。
悪くなかったです。
幾つか細かいところの仕事が残っており、重要なことです。
昨年はライバルたちが前進しました。
今は僕たちが接近していると思います。」


バレンティーノ・ロッシのコメント(テスト最終日10番手)

「順位はベストではなく、最速ラップ中にミスを犯してしまいました。
今日は幾つかのことを試しました。
幾つかのことは良く機能しましたが、期待通りでないことがあったので喜び半分ですね。
今年最初のテストで幾つかのことが改良されましたが、やるべきことが沢山あります。
正真正銘の戦闘力を身に着ける道のりは非常に長いです。
問題はギャップが大きいことだと思います。
時間が必要です。

マーベリックは速かったと思いますが、5番手でした。
もし明日がレースだったら、どうなるか心配です。
ドカティの1ラップは恐怖を与えますが、ペースはそれほど離されていません。
次のカタールには、何も新しいことはありません。
加速が足りませんが、この2年間僕たちは少し見失っています。
今は幾つかのことを試しており、全てに意味があり、方向性はハッキリしています。
ヤマハは改良に向けて集中しています。
これが重要です。」


とのコメントが発表されています。

ペトルッチのコメントを見ると、ミディアムタイヤでも十分な一発タイムが出ていたようです。
一発タイムが出せるバイク作りができないと勝つことは難しいのは当たり前ですが、ミディアムコンパウンドでも一発タイムが出せる今年のデスモセディッチは相当頼もしいと思います。
私が一番心配しているのは、やはりヤマハのYZR-M1です。
ビニャーレスは2日目に1番手になっており、テスト初日から割とポジティブな発言をしていますが、テスト3日目を終えたロッシのコメントが現実的に思えます。
「次のカタールには、何も新しいことはありません。」とコメントしているので今のパッケージを熟成する事が課題になってくるのでしょうが、スズキやドカティが良い結果を残しているだけに、不安になって当然な気がします。
ここまでのテストを見て、マシンの戦闘力を予想すると
RC213V≧デスモセディッチGP19>GSX-RR>YZR-M1>RS-GP>RC16という感じがします。
あくまでも個人的な見解なので異論は認めます。
オフィシャルテスト最後となるカタールテストは2月23日からとなっています。
カタールテストでもドカティ勢が上位を独占するのでしょうか!?



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