要チェック!MotoGP2019年シーズンへ向けて規則変更を発表!


12月5日にFIM国際モーターサイクリズム連盟は、グランプリ・コミッションが11月30日にスペインの首都マドリード市内で競技規則と技術規則に関して行った協議により、以下の規則変更を施行することを発表しました。

変更点が約10項目になりレインタイヤの割当など、中にはレースウィーク中で重要になってくるような内容も発表されています。

今日は、12月5日にFIM国際モーターサイクリズム連盟より発表された2019年シーズンから施行される規則変更について紹介したいと思います。





競技規則(即時施行)

レース順位
以前は最終的な順位を得るために、ライダーはマシンと共にフィニッシュラインを通過しなければいけなかった。過去には、転倒が原因で、ライダーとマシンが別々にフィニッシュラインを通過したことがあったことから、将来的には、フィニッシュタイムは、フィニッシュラインを通過するライダー、もしくはマシンの最初の部分によって決定する。



(17年6月の第8戦TTアッセンの軽量級決勝レース。ボ・ベンスナイダーは、フィニッシュライン直前に転倒を喫し、ライダーとマシンが別々にゴールラインを通過したことから、最終的な順位は転倒リタイアと記録されていた)

代替ライダー
Moto3チーム、またはMoto2チームは、他の選手権、例えば『FIM・CEV・レプソル・インターナショナル・チャンピオンシップ』に参戦するために契約したライダーを負傷者の代役として起用する場合がある。将来、代役に指名されたライダーは、参戦する他の選手権での参戦義務を履行することが許可され、グランプリの14日以内に同じサーキットでイベントが開催されることを含めて、テスト日数としてカウントされない。

(FIM・CEV・レプソル・インターナショナル・チャンピオンシップの第4戦バルセロナ大会と最終戦バレンシア大会は、第7戦カタルーニャGPと最終戦バレンシアGPの1週間前に開催が予定されている。代役ライダーは、第4戦バルセロナ大会と最終戦バレンシア大会に参戦することが可能)

中断後のリスタートにおけるライダーの出走許可
ライダーが中断されたレースのリスタートに関する明確な基準を確立するための規制が承認された。ライダーは、マシンを再始動するため、またはマシンをトラック、トラックサイド、もしくはサービスロードに移動させるために、マーシャルから支援を得られることができることが確認された。

この問題を扱う規則上の「アクティブ」及び「アクティビリ・コンペティング」とは、ライダーがトラック上で走行していること、マシンを修復/リスタートしていること、トラックに再度合流すること、またはピットレーンに戻ることを意味する。スチュワードはライダーが積極的にレースをしているかを判断する唯一の裁判官であり、そのような判断は上訴の対象にはならない。


黄旗での追い抜き
追い抜き禁止が示す黄旗が振られている区間でポジション違反や他の侵害に関連した情報は、最大で3ラップの間、ダッシュボードディスプレイとフィニッシュラインを介して通信される(以前は最大5ラップ)。

マシン始動
安全上の理由から、ピットボックス内でレーシングバイクのエンジンを始動させることはできない。エンジンはピットレーン上で始動させなければいけない。

サーキットラップレコード&レースラップレコードの定義
オールタイムラップレコード:全てのグランプリセッションを含めた史上最速のラップタイム。

ベストレースラップ:レース中に刻まれた史上最速のラップタイム。

コンセッションポイント
マニファクチャーが譲渡を失うために十分なコンセッションポイントを獲得したとき、テストライダーが全てのグランプリサーキットでテストを実施する権利が取り消される。マニファクチャーはテストを実施するために3つのサーキットを指定する必要があり、これが次のシーズンに適用されることが規定で明確になっている。

コンセッションポイントを累積したマニファクチャーが数年後に譲渡を失うことはなかったが、コンセッションポイントを獲得した日から2年後に失効することが決定した。

グリッド上でのジェネレータ使用
現行の規則では最大出力2キロワットの手持ち発電機の使用に制限されている。現在は発電機がツールボックス、スペアーホイール、他の機器を備えたサービスカートに組み込まれている。

現行の規則は取り消され、テクニカルディレクターはチームがグリッド上に持ち込む発電機を装備したサービスカートを判断する責任を負う。



技術規則(即時施行)

Moto2クラス技術規則
エンジンサプライヤーがホンダからトライアンフに変更するため、このクラスの技術規則が修正された。規則の詳細は、FIMのウェブサイトで近日中に公開予定。

タイヤアロケーション
セーフティ委員会とオフィシャルタイヤサプライヤーと協議した結果、タイヤの割り当てが次のような変更が加わる。

(MotoGPクラス)
レインタイヤの割り当ては、11本からフロントタイヤ6本、リアタイヤ7本の13本に増加。

(Moto3クラス&Moto2クラス)
レインタイヤに制限はないが、オフィシャルタイヤサプライヤーは、ライダー1人につき最低4セットを準備しなければいけない。



以上のように2019年シーズンから施行される規則変更が発表されています。
MotoGPクラスのレインタイヤの割当については、2018年シーズンも悪天候に悩まされたので、当然の処置だと思います。
moto2クラスはエンジンサプライヤーがホンダからトライアンフ変更されるに当たり、近日中にFIMのウェブサイトで技術規則の詳細が発表されるとのことですので、オフシーズンで観るレースもなく暇ですし、 発表されたら一応目を通しておこうと思います。



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