ショーダウンの6名決定!ハイライト動画で振り返る BSB第9戦 シルバーストーン


9月7日~9日の日程でブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)第9戦 シルバーストーンRoundが開催されました。

今回のレースは、今シーズンのショーダウンに進めるライダー 6名が決定する非常に重要なレースで、8日の土曜日にレース1、9日の日曜日にレース2とレース3が開催されるトリプルヘッダーで今シーズンの運命を左右する1戦が行われました!

今日は、BSB第9戦 シルバーストーンRoundの結果をハイライト動画を交えながら紹介したいと思います。



BSB第9戦 シルバーストーンRoundまでのポイントランキングは以下のとおりです。




1位  レオン・ハスラム   330pt (JG SPEEDFIT KAWASAKI)
2位 ジェイク・ディクソン  230pt (RAF REGULAR AND RESERVES KAWASAKI)
3位 グレン・アーウィン     187pt (BE WISER DUCATI)
4位 ジョシュ・ブルックス  174pt (MCAMS YAMAHA)
5位 ブラッドリー・レイ   159pt (BUILDBASE SUZUKI)
6位 ピーター・ヒックマン  126pt (SMITHS RACING BMW)
7位 ダニー・ブッチャン   119pt (FS-3 KAWASAKI)
8位 クリスチャン・イドン  111pt (TYCO BMW)
9位 シェーン・バーン      98pt (BE WISER DUCATI)
10位 ジェイソン・オハローラン94pt (HONDA RACING)

暫定5位のブラッドリー・レイ、暫定6位のヒックマン、暫定7位のブッチャン、暫定8位のイドンがシルバーストーンで何ポイント取れるかが注目のレースでした。
さて、どういう結果になったのかレース1から見ていきたいと思います!


BSB第9戦 シルバーストーン 決勝レース1 ハイライト動画



土曜日に行われたレース1は曇りの中行われ、途中から雨が少しパラつく天候のなか行われました。
ダイジェスト動画にも映っていますが、5周目に参戦2年目の若手ライダーのブラッドリー・レイが転倒しリタイアとなってしまいました。
この日はコンディションも難しく、ブラッドリー・レイ以外にアロン・ザノッティが同じく5周目、リチャード・クーパーが14周目、ジェームス・エリソンが17周目、マーティン・ジェソップが23周目にリタイアしています。

レース1を制したのはランキングトップのレオン・ハスラムで、グレン・アーウィンが0.171秒差で2番手、2017年にキーファレーシングからmoto2を走ったタラン・マッケンジーが0.608秒差で3番手となりました。

BSB第9戦 シルバーストーン 決勝レース1 リザルト
※画像クリックで拡大します。



BSB第9戦 シルバーストーン 決勝レース2 ハイライト動画



BSB第9戦 シルバーストーン 決勝レース2は日曜日に行われました。
好スタートを切った2番グリッドのブラッドリー・レイがホールショットを取りレースを先行するのですが、レース1で表彰台を獲得したタラン・マッケンジーにスキを突かれトップを許します。
トップを奪ったタランは、そのままペースを落とさず後続を切り離そうとします。
それを見たジェイク・ディクソンがタランの"逃げ"に気づき、すぐにレイを抜いて、タランを追います。
レイは少しペースが上がらなかったのでしょうか?
そんなレイに4位走行中のハスラムがパッシングを仕掛けるのですが、接触してしまいレイは押し出され大きく膨らんで順位を落としてしまいます。

終盤になるとタランのペースが落ちディクソンとハスラムがトップ争いのドッグファイトを繰り広げるのですが、ハスラムがレイを抜いた際の接触がペナルティと判断されます。



ペナルティボード掲示から、やや遅れてハスラムがペナルティに従うのですが先頭集団が混み合っていたので、ポジションを1つ落とす指示のペナルティだったのですが、ポジションを2つ落とすはめになってしまいます。
しかし、ポイントリーダーのハスラムはそこから怒涛の追い上げで再び首位に返り咲きます。

そしてレースは終盤、残り2ラップという所でショーダウンにギリギリ残れるかどうかのピーター・ヒックマンに悲劇が訪れます・・・





まさかのエンジンブロー・・・・・
しかも、このエンジンブローがレース3でも影響する事になるとは、このときは誰も想像がつきませんでした。

さらに、悲劇はヒックマンだけじゃありませんでした・・・



最終ラップに2位走行中のジェイク・ディクソンとタラン・マッケンジーが同じコーナーで転倒してしまいます。
※ハイライト動画にディクソンの転倒が映ってますが、よく見るとタランも映ってます。

先頭集団でトップ走行中のハスラムだけが何事もなかったかのようにチェッカーを受け、2位にジョシュ・ブルックス、3位にグレン・アーウィンが入りレース2は終了しました。

この時点での、ショーダウン進出確定ライダーですが、ポイントランキング5位までのブラッドリー・レイまでのライダーは確定。

残るショーダウン進出ライダーは1名となり、可能性がある ヒックマン(134pt)、ブッチャン(126pt)、イドン(123pt)の3人の争いとなります。


BSB第9戦 シルバーストーン 決勝レース2 リザルト
※画像クリックで拡大します。





BSB第9戦 シルバーストーン 決勝レース3 ハイライト動画



今シーズンのタイトル獲得の権利を得る6名のライダーを決める最後のレースで残るシートは1名だけ。
ヒックマン、ブッチャン、イドンのプレッシャーは相当なものだったと思います。

実は上のハイライト動画では省かれていますが、大事件がありました。

レース2の残り2周という場面でエンジンブローしてリタイアとなったヒックマンがウォーム アップ ラップを終えてピットへ帰ってきてしまいます・・・・




エンジンを載せ替えたのでしょうが、作業が不十分だったのでしょう・・・・
ヒックマンはグリッドに付くことができず、今年のタイトル獲得の権利は消えてしまいました・・・・
あぁ・・無情・・・しかし、これもレースの世界です・・・


しかし、先日のMotoGPで大活躍したシルバーストーンの魔物がBSBでも仕事をします!!







まさかの2周目でレッドフラッグ!!

それをモニターで見たスミスレーシングのピットクルーは総出で大慌て!!
物凄いチームワークと集中力で、一気にバイクをバラし組み直します!


再び、ショーダウン進出への希望がつながったヒックマンはソワソワしながらクルーを見つめています。
そんな中、BSBのリポーターがヒックマンのピットへ足を運びインタビューを開始します(笑)




しかも、アナウンサーの第一声が「ラッキーでしたね」みたいな感じでした。
レッドフラッグで怪我人が出ていて、救急車で運ばれたのに不謹慎な・・・・(笑)
BSBのライダーはもちろん、アナウンサーも頭がぶっ飛んでますね(笑)
BSBはMotoGPと違ってコースの復旧も速いし、太ったオフィシャルでさえダッシュで作業しますからね・・・・
皆真剣です。

苦労の甲斐あって、ヒックマンは何とかグリッドに付くことができました。
レース3もハスラムが制し、2位にタラン、3位にディクソンが入りました。

気になる残り1名のショーダウン進出ライダーですが、バイクを修理しレースに間に合ったヒックマンは19位でノーポイント・・・・
しかし、ブッチャンが4pt、イドンが6ptと2名共に獲得ポイントが少なかった為ヒックマンが逃げ切りショーダウン進出を決めました!

終わってみれば、あの必死の修復作業が無駄だったなんて とても言えませんね・・・・


BSB第9戦 シルバーストーン 決勝レース3 リザルト
※画像クリックで拡大します。





いよいよ今週末から今年のタイトルを決めるショーダウンが開催されます!
ここまで、シェイキーのいなくなったBSBでハスラムが無敵を誇っています。
そんなハスラムも来季はWSBKへ移籍することが発表されており、シェイキーも怪我の回復具合によっては今季で引退となるそうです・・・・(泣)

BSBの千両役者が来季は2名も欠ける可能性があるのですが、今回のレースで注目したいのは、明らかにタラン・マッケンジーは第9戦 シルバーストーンに入って、走りに俊敏さが出てきたとでもいいましょうか?
走りが今までと全く違います。
ショーダウンにはチームメイトのブルックスが進出を決めており、タランは消化レースとなりますが走りに注目したいと思います!
果たして、今週末から始まるショーダウンでハスラムを止めるライダーは現れるのか!?
BSBは、いよいよファイナルステージです!




人気ブログランキング

コメント