動画あり! MotoGP 第8戦 オランダGP結果と各選手のコメント



6月29日~7月1日の日程で、MotoGP 第8戦 オランダGPがTTサーキット・アッセンで行われました。

MotoGPクラスのレースは接戦となり、moto3クラスのようにレース中に何度も順位が変わり、非常に面白いレースとなりました。

それでは、MotoGP 第8戦 オランダGPのリザルトと、MotoGPクラスの各選手のコメントを動画を交えながら紹介したいと思います。


MotoGP 第8戦 オランダGP moto3クラス 決勝レース ダイジェスト動画







moto3クラスの決勝レースは、今季5度目のポールポジションからスタートした総合3位のホルヘ・マルティンが終盤に抜け出して今季4勝目を挙げ、第3戦アメリカGP以来、再びポイントリーダーとなりました。

4番グリッドからスタートしたアロン・カネトが、0.665秒差の2位、2番グリッドのエネア・バスティアニーニは、0.718秒差の3位となりました。

16番グリッドからスタートした鈴木 竜生選手は、13位争いに競り勝ち13位。
29番グリッドからスタートした鳥羽 海渡選手は、16位まで挽回してチェッカー。
27番グリッドからスタートした佐々木 歩夢選手は、19位。
24番グリッドからスタートした真崎 一輝選手は、20位。
22番グリッドからスタートした小椋 藍選手は23位となりました。

チャンピオンシップですが、4勝目を挙げたマルティンが総合1位となり、転倒リタイアを喫したベツェッキは2ポイント差の総合2位、9位のディ・ジャンアントニオが14ポイント差の総合3位となりました。

MotoGP 第8戦 オランダGP moto3クラス 決勝レース結果
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MotoGP 第8戦 オランダGP終了後のmoto3クラス ポイントランキング
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MotoGP 第8戦 オランダGP moto2クラス 決勝レース ダイジェスト動画






moto2クラスの決勝レースは、今季2度目のポールポジションからスタートしたポイントリーダーのフランセスコ・バグナイアが単独走行で今季4勝目を挙げ、ポイントアドバンテージを広げました。
公式予選で赤旗無視のペナルティを科せられ10番グリッドに降格したファビオ・クアルタラロは、スタートで12番手に順位を落とすも、1.748秒差の2位でチェッカーを受け、前戦カタルニヤGPから2戦連続の表彰台を獲得となりました。
3位には、4番グリッドのアレックス・マルケスが2.179秒差で入り、2戦連続5度目の表彰台を獲得しました。

また、13番グリッドのロレンソォ・バルダッサーリは、不運なことに2番手走行中のラスト4ラップにリアタイヤがパンクしてしまいました。

タイヤを交換してコースに出ますが、1ラップ遅れの26位でレースを終えました。

チャンピオンシップは、総合1位のバグナイアがオリベイラとのアドバンテージを1ポイント差から16ポイント差に広げました。


MotoGP 第8戦 オランダGP moto2クラス 決勝レース結果
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MotoGP 第8戦 オランダGP終了後のmoto2クラス ポイントランキング
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MotoGP 第8戦 オランダGP MotoGPクラス 決勝レース フル動画







MotoGPクラスの決勝レースは、序盤から終盤までmoto3クラスのような接戦が繰り広げられ非常に熱いレースとなりました。
ポールポジションからスタートしたポイントリーダーのマルク・マルケスが終盤トップに立つとスパートを掛け、グループを引き離し今季4勝目を挙げ、タイトル争いのライバルたちとのポイントアドバンテージを拡大しました。

5番グリッドのアレックス・リンスが、2.269秒差の2位に入り、6番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは、2.308秒差の3位に入り、第3戦アメリカGP以来となる今季2度目の表彰台を獲得しました。

9番グリッドのアンドレア・イアンノーネは11位。18番グリッドのダニ・ペドロサは15位。13番グリッドの中上貴晶は、34.037秒差の19位。11番グリッドのダニロ・ペトルッチは、今季3度目の転倒を喫した。

チャンピオンシップは、総合1位のマルケスが総合2位のロッシに対して、アドバンテージを41ポイント差に広げました。


MotoGP 第8戦 オランダGP MotoGPクラス 決勝レース結果
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MotoGP 第8戦 オランダGP終了後のMotoGPクラス ポイントランキング
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決勝レースを終え、MotoGPクラスの選手よりコメントが発表されていますので紹介したいと思います。





マルク・マルケスのコメント
「クレイジーなレースで、アドレナリンは全開でした。
これがこのスポーツに取り組む理由の1つだと感じました。
ある程度のことを予想していましたが、これほどのバトルになるとは思っていませんでした。
非常にサバイバルなグループとなり、全員が全員と闘い、お互いに接触していました。
今日のようなレースは避けたかったです。
ポイントリーダーに立ちポイントのアドバンテージがあるときには、バトルに加わりたくないですが、各コーナーでバトルが展開されており、アタックを仕掛けなければポジションを稼ぐことも守ることもできない状態でした。

最後は全力でアタックしました。

最後までもつれたくなかったので、プッシュすることを決断しました。
タイヤのこと、チャンピオンシップのことを一切考えずに全力で走りました。
優勝と重要な25ポイントを稼がましたが、このレベルを維持しなければいけません。

リアにハードタイヤを選びましたが、サイティングラップのときに、あまり良い感じが得られず、予想されたグループの人数を減らすために、ソフトタイヤに履き替えることを決断しました。

それに、ミシュランタイヤはソフトとハードで、耐久性に変わりがありません。
ホルヘがスタートで出て来ることは、全く予想していませんでした。
接触の際の膝にタイヤ跡が残っています。
ブレーキングと加速が良かったので、スペースに限界がありました。
グループの全員が尊敬しあい、限界のオーバーテイクが繰り返された素晴らしいレースでした。」





アレックス・リンスのコメント
「歴史的なレースでした。
後ろからオーバーテイクを見て、壮観でした。
僕たちはレースを上手くマネージメントできたので、すごく嬉しいです。
5番グリッドからグループ内に位置し、タイヤマネージメントやオーバーテイク、後方に待機することなど、沢山のことを学びました。

今日は特別な表彰台です。

実は、今朝お腹の調子が良くありませんでした。
医師団が対応してくれましたが、少し体調不良でした。
その中で、グループ内でのバトルは信じられませんでした。
全員が勝利に向けて無防備で戦っているようでした。
トラックに適応するのに少し苦労しましたが、予選結果がが良くなかったら、非常に難しくなっていたでしょう。

今日は、新しいエンジンとカーボン製のシャーシを使用しました。

とても快適だったので、上位進出に向けて闘いました。
ステップ・バイ・ステップで経験を積んでいますが、バイクは良く機能します。
勝利はもう直ぐだと思います。




マーベリック・ヴィニャーレスのコメント
「2位でフィニッシュできなかったのは残念です。
最終コーナーで少し長くなってしまいましたが、週末を通じて僕たちは良い仕事をしました。
今回はスタートでポジションを落としませんでした。
もし、1列目からスタートしていたらプッシュすることができていたでしょう。
僕は誰よりも少し余裕がありました。
強さを感じていたので、単独で行ける機会があると考えました。
アグレッシブに走ることができました。
これほどバイクの上で楽しかったのは久しぶりで、全力で行け、オール・オア・ナッシングで走りました。

バルセロナのテストの後で言ったように僕たちは良くなりました。

フルタンクで強さを感じていました。
チームは素晴らしい仕事をしてくれ、ステップ・バイ・ステップでバイクをアジャストしました。
まだ電子制御が少し足りないですが、僕たちは良いレベルにあります。
まだ昨年のレベルに到達していませんが、僕たちは望んでいるレベルに近づいています。
この調子をキープしたいです。」





バレンティーノ・ロッシのコメント
「ワイルドなレースとなりました。
エキサイティングでしたが、表彰台を獲得するポテンシャルがあったから悲しいです。
ロレンソと一緒に不運だったことが問題です。
彼が縁石に乗り上げ、ハイスピードでフロントを失いました。
僕は加速していましたが、上手く切り抜けました。
転倒しなかったのはとても良かったです。

リアにソフトタイヤを選択したので、タイヤの消耗をコントロールすることに集中しました。

終盤に限界を迎えることは分かっていて、ラスト4、5ラップにアタックを仕掛けました。
上手く行っていたところで、ドヴィが1コーナーで仕掛けてきました。
あの走りはアグレッシブでしたが、あのようなアクションはレース中に30回以上ありましたね。
2人が2位と3位で終われるところで、4位と5位になってしまったので、あのオーバーテイクは、あまり賢くはないですね。
時速220kmで転倒していたかもしれないので、とても幸運でした。

僕たちのバイクは、このトラックに対してとても良く適応するので、非常に戦闘的でした。

このストロングポイントを利用できましたが、ホンダとドカティは、電子制御のおかげで加速が前進していました。
僕たちは少し遅れています。
巻き返さなければいけません。」





アンドレア・ドヴィジオーゾ
「ライダーよりもファンにとってナイスなレースとなりました。
本当にタフなレースで、僕たちは速く、戦闘的でした。
週末を通じて良い仕事をしましたが、ラスト8ラップはリアタイヤが限界でした。
最後までポジションを堅守しようとトライして、何とか4位でフィニッシュできました。

表彰台を期待していましたが、今日はこれ以上 何もできませんでした。

レース終盤はグリップがほぼなかったので、もっと上手くタイヤをマネージメントしなければいけません。
良い仕事をしてくれたチーム全員を祝福したいです。」





ホルヘ・ロレンソのコメント
「強風の影響を大きく受けた難しいレースでしたが、スタートは本当に良かったです。
ドカティに加入してからのベストスタートですね。
ほぼ全員がイン側に向かい、目の前に多くのスペースが開いたことは幸運でした。
沢山のライダーたちを抜くことができ、素早く前に飛び出すことができました」

あれだけ長い間、トップを走れたことは驚きでした。

僕はマルクと同じようなペースがありませんでした。
彼と比べたら0.6秒遅く、最終セクションだけで0.2秒も遅かったので、ブレーキングで挽回し、何とかトップを走り続けましたが、ドヴィジオーゾに抜かれたときに、ペースを崩してしまいました。

今日は、ダイナミックな走りを維持できませんでした。

不運にも最終セクションの問題を解決できず、タイヤと体力の消耗が始まり、ビックなリザルトに向けて闘うことに影響が出てしまいました。
来年は、最終セクションを上手く攻略できるでしょう。

バレンティーノからぶつけられたときは、すごく怖かったです。

高速セクションで沢山のライダーたちが全開で追いかけていたところだったので、転ばなかったのは幸運でした。
本心を言えば、誰が後ろから来ていたのか解りませんでした。
あの瞬間、フロントのグリップを失い、交差してしまったので、転倒を回避するために減速を強いられました。

あれほど多くのオーバーテイクを見たのは本当に久しぶりです。

コースには沢山のタイヤ跡が残りました。
エネルギーが足りず、最後まで耐えきれなかったのですが、ペースが不足していたにも関わらず最高のレースができたことは良かったです。
多くの周回でレースをリードしたことは喜べますが、このリザルトには喜べませんね。」

とのコメントです。
転倒も少なく、序盤から終盤まで激しいバトルが続き面白いレースでした!
次回のMotoGPは、7月13日~15日の日程で、ザクセンリンクで開催される 第9戦ドイツグランプリとなっております!
ザクセンリンクでは、どんなドラマが生まれるのでしょうか!?
マルケスがポイントランキングで飛び抜けてしまったので、誰かがマルケスを止めてくれれば盛り上がるのになぁ・・・





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コメント

  1. こんにちは。いいレースでした!でしたが、

    宮城光氏よ、黙ると○ぬ呪いでもかけられているのか?
    アナウンサーの仕事が相づちで終わるというシュール
    なんかアルカロイド系のおくすりでイっちゃってるのか?家庭でうまくいってないのか?と心配になるほど喋りまくり。

    いいレースだったのに完全に興ざめ。辻やんのテンポを見習ってほしい。

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    1. コメントありがとうございます。
      自分はここ10年くらい海外の放送で視聴していますが、NHKのBSからG+に変わった時から宮城さんはよく喋っていましたね(笑)
      私は最近の解説者だと青木宣篤選手や、藤原克昭さんの解説がライダー視点で解りやすくて好きです。

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