さらばカワサキ!トム・サイクス Kawasaki離脱を発表!!


WSBKで無敵を誇るマシンと言えば、カワサキ・レーシング・チームのZX-10Rですが、そのZX-10Rを第一線で走らせてきたトム・サイクスがKAWASAKIから離脱することを発表しました!

玉田 誠選手の後継として2010年にカワサキと契約したサイクスは、9年間のパートナーシップを経て来ましたが、2018年のスーパーバイク世界選手権が終わると、別々の道を行くこととなります。

サイクスはスーパーバイク世界選手権で、34回表彰台を獲得しており、2013年には念願の世界タイトルを獲得し、WSBK史上 ポールポジション獲得数はトップです。

海外でサイクスの今後について、様々な憶測が出ているので紹介したいと思います。



サイクスは当初、PATAヤマハチームへ移籍にすると言われていました。
サイクスがPATAヤマハへ入り、マイケル・ファン・デル・マークがカワサキへ入り、ライダーが入れ替わる見込みでした。
しかし、この契約プランは現在 交渉のテーブル外にあり、ファン・デル・マークとチームメイトのアレックス・ローズは、新たに来季のチームを探しているようです。

来シーズンWSBKのチャンピオンを目指し、サイクスは来季からSBKクラスへ参戦するGRT Racingヤマハ チームに移籍するという噂も出ています。

現在、マルコ・メランドリがGRT Racingヤマハ チームの2名のライダー枠の1名に内定しており、サイクスがもう1人のライダーとしてシートを獲得するだろうと言われています。

他にも、サイクスには限られてはいるもの、選択肢が残されており、その内の1つのプランが、レオン・キャミアのチームメイトとして、レッドブル・ホンダに加入するプランですが、どうやらその可能性は低いみたいです。


また、WSBKで移籍先が決まらなければ、BSBへ復帰する可能性がありますが、サイクスに近い筋の人によると、BSBへのリターンの可能性は限りなく低いそうです。
トム・サイクス本人からもコメントが出ていますので、紹介したいと思います。



トム・サイクスのコメント
「私のキャリアに変化をもたらし、新たな課題を探す時が来たと感じています。
すべてのレースで勝利を狙うときは、自分のチームスタッフと一緒になりマシンの問題点に取り組むことが重要です。
KRTは私に、できること全てを与えてくれたと感じています。

私はライダーとして活動してきた中で今がベストで、勝ち続けるための経験とパフォーマンスがあると感じています。
2019年にカワサキ・レーシング・チームのプロジェクトから離れ、新しい目標とチャレンジを探すことに決めました。

現在は、2018年シーズンの残り4ラウンドで表彰台を獲得することに集中します。
以降は、レースを楽しむ事と、この発表で色々考える事を止めます。
今回の決断のタイミングや今までのキャリアを考えると簡単ではなく、私の個人的な生活も大きく変化するので大変です。
これに関してはプレッシャーを少しばかり感じておりますが、2019年は全力で活動できるようにしたいです。」

とのコメントです。


最近ではカワサキのライダーと言えば、ジョナサン・レイが真っ先に思い浮かぶ人が多いでしょうが、"ZX-10R"と車名を言われるとサイクスを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?



"エンジンは速いけど、シャーシがダメ"と言われてきたZX-10Rが2011年にフルモデルチェンジし、以降バイクを第一線で勝てるマシンに育て上げてきたのはトム・サイクスでしょう。

2012年のチャンピオンシップにおいては、モスクワのレースが雨でレッドフラッグ掲示により中断され、周回数不足からハーフポイント与えられ、2012年シーズンは0.5pt差でチャンピオンシップを逃しました。



2013年に念願の世界タイトルを獲得し、1993年にスコット・ラッセルが成し遂げて以来、20年ぶりにカワサキのマシンでチャンピオンを獲得した時は、アプリリアファンの私でも素直にサイクスを祝福したのを覚えています。
ライムグリーンのサイクスを見れるのが今シーズンで最後になると思うと寂しい限りです。




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コメント

  1. 近年のZX-10Rの戦闘力が向上したのもMotoGPで得た経験を生かして来たスタッフとサイクス選手の開発能力もあっての今があると思います。

    コメントを見る限りでは現役引退ではない様子なので、何かしらレースで熱い走りを見せてくれるはずです!

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    1. コメントありがとうございます。
      どのメーカーに移籍しても、見る側としては、しばらく慣れそうにないですね(^_^;)
      一体どこへ移籍するのやら・・・

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