2018年3月19日月曜日

レース動画あり!MotoGP 第1戦 カタールGP 結果と各選手のコメント

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3月16日~18日にかけて、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで、2018年度のMotoGPが開幕しました。

MotoGPクラスは最後の最後まで手に汗握る激しい開幕戦となりました!

moto3クラスは佐々木歩夢 選手が4番手スタート、鳥羽海渡 選手が5番手スタートで、十分表彰台を狙える位置からのスタートとなりました。

記事冒頭の画像で、MotoGPクラスに関しては盛大にネタバレしておりますが、各クラスの開幕戦を動画とリザルトを交えて振り返ってみたいと思います。



moto3クラス  第1戦 カタールGP 決勝レース ダイジェスト動画



開幕戦カタールGPのmoto3クラスの決勝レースは、2017年総合4位のホルヘ・マルティンが競り勝ち、キャリア初優勝を挙げた昨年11月の最終戦バレンシアGPに続き、2連勝を飾りました。

気温25度、路面温度33度のドライコンディションの中、ウォームアップ走行で初転倒を喫した2番グリッドのマルティンは、1ラップ目からイニシアティブを握り、7番グリッドのアロン・カネトとゴールラインまで優勝争いを展開しました。
マルティンがトップでチェッカーを受ければ、カネトは0.023秒差で2位でフィニッシュしました。



5番グリッドの鳥羽海渡 選手は、スタートで出遅れ12番手まで後退しましたが、終盤に追い上げて6.946秒差の7位でレースを終えました。
4番グリッドの佐々木歩夢 選手は、6.998秒差の8位でレースを終え、レギュラーライダーとしてデビュー戦となった19番グリッドの真崎一輝 選手は、8.023秒差の13位でレースを終えました。

23番グリッドのアルベルト・アレナスは、ウォームアップ走行で転倒を喫した際に右鎖骨を骨折したことから欠場し、次戦アルゼンチンGPの参戦を目指し20日にバルセロナ市内の大学病院で手術を受けるそうです。


 moto3クラス  第1戦 カタールGP 決勝レース リザルト
※画像クリックで拡大します。




moto2クラス  第1戦 カタールGP 決勝レース ダイジェスト動画



開幕戦カタールGPのmoto2クラス 決勝レースは、昨年総合5位のフランチェスコ・バグナイアが中量級で初優勝しました。
バグナイアは、2016年10月の第17戦マレーシアGP以来となるキャリア通算3勝目となります。



気温22度、路面温度24度のドライコンディションの中、3番グリッドのバグナイアは、ホールショットを決め、レースの主導権を握ると、終盤に追い上げてきた2番グリッドのロレンソ・バルダッサーリに1度は抜かれたが、直ぐに抜き返すことに成功し、20戦ぶりにトップでチェッカーを受けました。
バルダッサーリは0.112秒差の2位に入り、moto2クラスで3度目の表彰台獲得となりました。

ウォームアップ走行で週末4度目の1番手に進出したポールポジションのアレックス・マルケスは、2番手走行中の15ラップ目にリアブレーキの問題が発生したが、5.625秒差の3位表彰台を獲得しています。

26番グリッドの長島哲太 選手は、35.969秒差の21位でレースを終えました。


 moto2クラス  第1戦 カタールGP 決勝レース リザルト
※画像クリックで拡大します。



MotoGPクラス  第1戦 カタールGP 決勝レース フルレース動画


開幕戦カタールGPのMotoGPクラス決勝レースは、昨年総合2位のアンドレア・ドヴィジオーゾが最高峰クラスで9勝目、キャリア通算18勝目を挙げ、最高峰クラスで初めてポイントリーダーとしてシーズンのスタートを切りました。

気温21度、路面温度23度のドライコンディションの中、5番グリッドのドビツィオーソは、公式予選後「タイヤを温存して、ラスト5ラップでアタックを仕掛ける」という発言通り、グループ内で冷静に戦況を伺いラスト5ラップの1コーナーの手前でトップに躍り出て、ポジションを堅守しました。
最終ラップで、マルク・マルケスに1度抜かれたもの、直ぐに抜き返して当地初優勝を挙げました。
ドヴィジオーゾは、125ccクラスのタイトルを獲得した2004年以来14年ぶりにシーズンのオープニングレースを制しました。



23番グリッドの中上貴晶 選手は、スタートで最後尾に後退しましたが、24.544秒差の17位でレースを終えています。

ウォームアップ走行で今季初転倒を喫した6番グリッドのアレックス・リンスは、トップグループで走行中の13ラップ目2コーナーで転倒。
9番グリッドのホルヘ・ロレンソは、10番手走行中の13ラップ目4コーナーで転倒リタイアを喫しました。


MotoGPクラス  第1戦 カタールGP 決勝レース リザルト
※画像クリックで拡大します。

レース後に各選手からコメントが発表されていますので、紹介したいと思います。


アンドレア・ドヴィジオーゾのコメント
「スタートでミスしました。
ここ2年間はスタートが良くないです。
それに、リンスに接触しそうになったので、スロットルを閉じなければいけませんでしたが、誰も序盤からプッシュしていなかったので 何も心配せず、タイヤを温存する作戦を維持しました。
全員がソフトタイヤを履いていたので、問題になることは分かっていましたが、マルクが最後に来るとは思ってもいませんでした。
このレースに勝つことが非常に重要でした。
ここではいつも戦闘力があったので、チャンピオンシップに対して僕たちがマージン作り出したとは思っていません。
3年連続して2位を獲得したけど、今年は速かったので勝つことができました。
僕たちのバイクが改良されたことを確認し、レースをマネージメントすることができました。
これは昨年まで苦労していたことでした。
僕たちは昨年よりも速く、より高い戦闘力があります。
僕たちのレベルを理解するために、これからの2戦が非常に重要となります。
僕たちが速くなかったトラックでどうなるか確認したいです。
バイク自体のDNAは大きく変わっていませんが、幾つかの分野が良くなったので確認したいです。」




マルク・マルケスのコメント
「これは僕たちにとって優勝と変わりません。
25ポイントではありませんが、僕たちにとって非常に困難なトラックで、20ポイントを稼げて、とても嬉しいです。
ここでのテストは苦しみ、今週末はベストライダーの1人ではありませんでしたが、落ち着いて100%の集中力を維持し、レースではドヴィジオーゾを待ちました。
抜かれたとき、僕たちはペースを上げました。
限界でしたが、最終ラップはトライしなければいけませんでした。
最終コーナーで抜きましたが、ゴール前のストレートで抜き返されてしまいました。
もしトライしなければ、満足感は残らなかったでしょう。

もしお気に入りのトラックで勝てなかったから、落ち込んでしまいますが、僕たちにとって厳しいトラックで負けたので、それほど重要ではありません。
だけど、僕たちは勝ちに行きます。
試さなければ、今後どうなるか解りません。

フロントタイヤの選択は見事に的中しました。
僕たちは迷っていて、ミディアムコンパウンドを履くことを考えましたが、リスクを冒さなければいけませんでした。
もし、リスクを冒さなければ、非常に似たようなペースで走っているライダーたちが多かったので、7、8位で終わっていたかもしれません。
現時点でタイトル候補の名前を挙げるのは早いですね。
ヤマハ勢が来ます。
ザルコはレースをリードしたし、ロッシは表彰台を獲得し、ビニャーレスがグレートな巻き返しをしましたからね。」





バレンティーノ・ロッシのコメント
「良い結果で本当に嬉しいです。
8人に表彰台獲得の可能性がありましたが、今年は表彰台争いができる自信がありました。
良いスタートを切ることができました。
3列目から素早くポジションを挽回する必要があり、ジャストなタイミングで前に飛び出すことができました。
このバイクは上手く走らせることができます。
マルケスとドビツィオーソが最強なのが分かっていたので、ドヴィがトップに飛び出したとき、表彰台に向けて追いかけました。
2人のペースが上がったときには、他車が離されて行く中で、僕は彼らを追いかけることがでたので、すごく嬉しいです。
フィジカルコンディションが嬉しいです。
この2週間は、厳しいトレーニングを積みました。
骨折した脚はもう大丈夫です。
ようやく、ランニングができるようになりました。
僕は年寄りでないことを世間に証明するために走っている訳ではありません。
僕は速く走ることができると僕自身に証明するために走っています。




カル・クラッチローのコメント
「ハッピーだよ。
当然、目標は表彰台でしたが、2年連続して転倒リタイアを喫していたので、まずはポイント圏内でフィニッシュすることが目標でした。
チャンピオンシップは長いです。
冬の間に素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したいですね。
同じように、エンジンに関して素晴らしい仕事をしたホンダにも感謝したいです。
特にストレートで少し戦闘力が高まりました。
表彰台の3人はグレートなレースをしました。
ザルコが後退したときに、ゴムバンドが弾けような状態になり、前の3人が逃げてしまいました。
ザルコを抜いてからは、彼らと同じペースで走りました。
彼らには勝てませんでしたが、負けもしなかった。
次は、過去にグッドなリザルトを獲得したアルゼンチンですね。」





マーベリック・ヴィニャーレスのコメント
「あと5ラップ足りませんでした。
少し後味が悪いです。
もう少し前からスタートしていたら、優勝争いができていたでしょう。
電子制御が原因で、エンジンパワーが足りず、序盤はアタックを仕掛けることができなかったけど、週末を通じて追求していたフィーリングとペースがありました。
フリー走行4の後で、フィーリングが高まるバイクにしました。
昨年は難しいことを探していたけど、すごく簡単なことでした。
半年間はバイクの良い感じが無く3か月間は、まともに走らせることができませんでしたが、今日は走ることができました。
ペースがあり、1ラップが足りないだけです。
僕のバイクは、僕の方向に向かって進みます。バレンティーノは、僕とは違う方向に進みます。





ヨハン・ザルコのコメント
「フロントタイヤに問題がありました。
セッション中に一度も問題が発生しなかったので、ミシュランとチームは原因を究明しなければいけません。
トップを走行しているとき、あまり無理しないで良い感じがあり、ペースは良かったと思います。
最後は難しくなりましたが、レースをコントロールでき、沢山の周回をトップで通過できました。
9ラップを過ぎたあたりから、問題を感じ始めバトルは不可能でしたが、集中力を維持しました。
ドゥカティは6速が強力です。
マルケスがどこに位置しているのか正確に把握できませんでした。
彼がブレーキングで限界だったところを見て、「はらむ」と思ったけど、上手く挽回しましたね。
良いバトルでした。
終盤の5ラップも闘いたかったのですが、このタイヤでは無理でした。」




ダニロ・ペトルッチのコメント
「少し矛盾しますが、目標であるトップ5入りが嬉しい一方で、正直、表彰台でフィニッシュできるポテンシャルがありました。
前の3人が加速した始めたときに、最悪のタイミングでペドロサに抜かれてしまいました。
フロントのタイヤ選択は、もしかしたら正解ではなかったかもしれませんが、昨年よりもトップに接近していることが嬉しいです。」




ホルヘ・ロレンソのコメント
「すごくストレンジな1日になってしまいました。
こんなことはキャリアで一度も経験したことがありません。
ブレーキが無くなってしまったんです。
壁に激突しないために、バイクから飛び降りなければいけませんでした。
2ラップ目、時速340kmで走行中にフロントブレーキのレバーに触れたら、最初は良かったのですが、直ぐにブレーキが利かなくなりました。
ブレーキディスクの過熱が原因だと考えて、最大限に我慢して、あまり使用しないようにしましたが、良い感じで走り、ペースを刻みながらミラーとイアンノーネを抜き、トップグループを捕まえようという矢先の4コーナーの、時速180kmでブレーキが反応せず、そのまま直進してしまいました。
激突を避けるために飛び降りました。
何か重大な怪我があってもおかしくなかったので、何もなかったことは幸運でした。
バイクに近づいてみたら、ブレーキキャリパーが破損していてキャリパーがありませんでした。





アレックス・リンスのコメント
「少し不運でした。
それでも、信じられない週末だったと思います。
レースはすごく良かったです。
ベストなスタートではありませんでしたが、ドビツィオーソの後ろで最高のフィーリングがありました。
ストレートでのバトルは非常に厳しいですね。
ペトルッチとバトルをしていたときに、アドバンテージをキープして、ポジションを守ろうとしましたが、クラッシュしてしまいました。
レースは転倒で終わりましたが、将来に使える沢山のことを学びました。
スターでは、もっとアグレッシブにならないといけません。
僕たちはポテンシャルがあることが解りました。
アルゼンチンで更に良くします。」


とのコメントです。
一番気になるのは、ヴィニャーレスのコメントです。

「フリー走行4の後で、フィーリングが高まるバイクにしました。昨年は難しいことを探していたけど、すごく簡単なことでした。」

「僕のバイクは、僕の方向に向かって進みます。バレンティーノは、僕とは違う方向に進みます。」

とコメントしていますね。
今まで抱えていた電子制御の問題が少し解決されたと見れるコメントです。
その問題も、実は簡単な事だったのでしょう。

ライディングスタイルの差かどうかは解りませんが、ヴィニャとロッシのセットが異なるんでしょうね。
今後、どちらの開発の方向性が正しいかは、リザルトを見て行けばハッキリするのでしょうが、YAMAHAにはザルコという特殊なライディングスタイルを持つライダーもいますので、分析を間違えると開発が違った方向へ進まないかが心配です。

実はこの電子制御について、日を改めて記事にしようと思っているのですが、調べていくと、とても繊細で難しい部分だと実感させられました。
後日取り上げたいと思います。

さて、次回のMotoGPは4月6日~4月8日のアルゼンチンGPとなっております。
次戦はどんなドラマが生まれるのでしょうか!?楽しみです!!




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