2018年2月11日日曜日

ヤマハ発動機が魔改造したボブスレーでオリンピックへ挑んだ日本代表

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最近では「下町ボブスレー」の事ばかりクローズアップされており、ボブスレー界はマイナスなイメージの話題ばかりですが、バイク乗りの皆さんにも興味が沸く話題を取り上げたいと思います。

あまり報道されていませんが、ヤマハ発動機がボブスレー日本代表を支援し、ソリの開発を行っています。

”ヤマハの歴史"という有名なコピペも存在し、いよいよボブスレーにまで手を伸ばしたか・・・・ 一体YAMAHAは何屋なんだ!(笑)

という気もしますが、就業時間の5%は本業以外の自由な研究に充てられる制度があるYAMAHAらしく素晴らしい社風が今回のプロジェクトを動かしました。

「氷上のF1」と呼ばれるボブスレーですが、世界ではイタリアチームがフェラーリ製のソリを、ドイツチームはBMWが開発に協力したソリを使用するなど、四輪レーシングカーを作る企業のサポートが目立ちます。

そこで国内の競技関係者が注目したのが、オートバイのF1とも呼ばれる世界最高峰レース「MotoGP」でトップクラスの実力を持つ、ヤマハ発動機に受け継がれるレース技術でした。




事の始まりは2015年、ボブスレー日本代表のスタッフが東京モーターショーで仕掛けた"飛び込み営業"が発端でした。
大型バイクなどを展示していたヤマハのブースで「ボブスレーを作ってもらえませんか」と頼み込んだそうです。

その時 応対したのは、人力飛行機に取り組んだことがある開発部長でした。
ヤマハ発動機には、就業時間の5%は本業以外の自由な研究に充てられる制度があり、ほどなく「ボブスレー研究会」が立ち上がりました。

 ボブスレー研究会発足後、ソチ五輪の男子2人乗りで使われたラトビア製のソリを買い取り、高速化を図りました。
研究会に集まったメンバーの一人に、モトクロス世界選手権や全日本スーパーモタード選手権も走った、Jawsこと 増田 智義 選手も加わり、そりの部品一つひとつの役割を教えてもらいながら、まずは整備から進めてきました。



すると、オートバイと比べると大雑把なところが見つかったのです。
例えば、ハンドルは左右のバランスが狂ったままで、手元の操作のみで補っていました。
機体の振動に影響する部品の調整も、ボブスレーの選手は手の感覚だけで調整しており、増田 選手は測定機器を使って精密に調整を行いました。

"高速化のポイントは振動を減らすこと"という事が解り、データロガーをソリに搭載し、テスト走行で得たデータをもとに滑走中のソリの状態を確認し、改良とテストを何度も繰り返しました。
振動を減らすだけでなく、人間が負担に感じない揺れ方に変えていく工夫も施しました。
もちろん、そのノウハウは企業秘密だそうです。
増田 選手は
「オートバイやスノーモービルのレースで培った経験が生きた」
と語っています。
また、ヤマハ発動機の"ボブスレー研究会”の技術リーダーの原 延男 氏は
「バイクレースは機体だけでも選手だけでもなく、チーム一丸で取り組みます。
これまで培ったレース技術をボブスレーチームに役立てられたらうれしい」
と語っています。


ヤマハ発動機が 魔改造 改良したラトビア製のソリは、1シーズン目の2015年12月、全日本選手権女子2人乗りでコースレコードを叩き出し優勝しました。

 2年目にはラトビア製の2号機を新たに購入し、さらに高速化を施し、2016年12月には、ワールドカップの1ランク下にあたるヨーロッパカップの第4戦ケニクゼー大会で優勝を遂げ、日本初の快挙を遂げました。

しかし・・・


2018年1月下旬に国際ボブスレー・スケルトン連盟(IBSF)から日本オリンピック委員会(JOC)を通じて出場枠の配分をしないとの通知があり、ボブスレーの男女各2人乗りとスケルトン女子で日本が出場できないことが1月22日に決定しました・・・

1月15日にIBSFが発表した各国・地域への出場枠の割り振りで、日本はボブスレー男子2人乗りが補欠6番手、ボブスレー女子は補欠3番手、スケルトン女子は補欠2番手となり、上位チームが枠を返上した場合に配分される可能性があったのですが、残念ながら平昌オリンピックには出場できなくなりました。

って出れんのかい!!(笑)
2017年の7月頃にYAMAHAがボブスレーを作っているという事は知っていたのですが、普段からボブスレーを見ているわけではないので詳しい事情は解りませんが、これだけ引っ張ってきて出場できないなんて、本当に残念です。

いつの日か、オリンピックの舞台でヤマハ発動機のソリが、フェラーリやBMWのソリを倒し、新たな伝説を作ってくれる日を心よりお待ちしてます!




1 件のコメント:

  1. まぁ、なんというか、こういう理不尽なニュースも読めるだけマシなのかな、一生懸命頑張ってる側の選手をはじめ関係者の皆さんにはかける言葉も見当たらないですね、4年に一度しか無いのに。

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