今週末の全日本ロードレース選手権にマイケル・ファン・デル・マークがやって来る!&地元大分県の出身ライダー紹介


さて、今週末は全日本ロードレース選手権・第5 戦オートポリスが開催されます。同じ日にスロバギアで世界耐久選手権も開催される為、第4戦の茂木で初優勝を遂げたヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの野左根航汰選手がヤマハ世界耐久選手権のライダーである為、オートポリスラウンドに出場することができません。よって、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームは代役を立てたわけですが、その代役ライダーが何と、WSBKにPATA YAMAHA OFFICIAL WORLDSBK TEAMから参戦しているマイケル・ファン・デル・マーク選手に決定しました。8耐も間近と迫っていますし、その関係でJSBに出るのでしょうが、全日本の選手の代役に世界選手権のライダーって普通逆じゃね?って思ってしまいますが、九州のお客さんには世界レベルの走りを間近で見れる何とも嬉しいサプライズです。ちなみに、第4戦の茂木で怪我をした秋吉 耕佑選手の代役で、WSSPに参戦中の大久保 光選手も出場しますので大久保選手も要チェックです!!かく言う私も、メッチャ地元なので行きたいのですが、仕事の都合でどうしても行けないのが悔しくてたまりません。今日は、オートポリスが私の地元という事でもありますので、オートポリスでダークホースになりうる注目すべき大分県出身のライダーの紹介も交えて行きたいと思います。



さて、私も住んでいる大分県出身の注目ライダーを紹介していきたいと思います。


 現役高校生でRS-ITOHに所属するST600クラスに参戦している 清末 尚樹 選手は2015年より全日本にスポット参戦しています。
清末選手が小学生の頃からよくサーキットの練習で一緒になったり、レースで一緒になってました。
清末選手は昨年からRS-ITOHに所属しフル参戦しています。
全日本にはトップレースメカニックの平湯メカが帯同し、清末選手は早くから才能を開花させてきました。
昨年は全日本に初参戦という事もあり、ランキング7位でした。
今シーズンの前半は中々良いリズムを掴めていませんでしたが、前戦のもてぎで3位に入り、全日本初表彰台を獲得しました!
彼は若い頃から、kawasakiがオートポリスと共に所有するSPA直入を走り込んでいますが、もちろんオートポリスも走り込みまくっています。
全日本も2年目となり、茂木までのレースでは不完全燃焼のレースが続いていましたが、地元オートポリスで弾みをつけて欲しいです。



続いて、若い頃から清末選手と友人であり、ライバルでもあり、所属するチームも同じRS-ITOHからST600クラスに参戦する現役高校生の 和田 留佳 選手です。
年は清末選手より1つ下ですが、和田選手も昨年より全日本フル参戦しています。
前戦のもてぎで5位を獲得しましたが、本人は絶対に5位という順位に悔しがっているはずです。
何を隠そう、この和田選手は2015年の鈴鹿4時間耐久レースに当時14歳で優勝しており、最年少優勝記録保持者です。
私の個人的な印象では清末選手は努力タイプで、和田選手は閃き型の天才タイプとでも言いましょうか。
和田選手の速さはピカイチです。
私(客でもないのに)が、あるショップ主催の走行会に参加した時、模擬レースを行ったのですが、私の乗ったDR-Z400SM(ターミネーターズ仕様)を当時小学生の和田選手に抜かれました。
コーナーでは抜かれてないよ!!ストレートで抜かれましたからね!!
見苦しく強調しておきます。
ちなみに、その時の和田選手はモリワキが作ったGP-MONO車両のMD250に乗ってたから、ストレートで抜かれるのも当然ですよ!!(笑)

ちなみに和田選手は、先週行われた公開テスト2日目を槍投げの大会に参加する為に欠席しましたwww
うーん・・・さすがルカ!!






続いて、ST600クラスに参戦する、RSGレーシングの 岡本 雄一郎 選手です。
岡本選手は私がレースしていた頃の先輩でもあり、家も近所です。
人間性も素晴らしい方で、昔から仏の様に凄く優しい人です。
しかし、バイクに乗ると、その人間性からは想像も付かない走りをします。
人間が変わるというのはこの人の為にある言葉なんじゃないかと思うくらいです。
岡本選手は九州ロードでも活躍しており、速さはピカイチです。
しかし昔から不運なレースも多いんです・・・見ていて可哀想な時もあったし、「頑張って」しか言えないのが見ている側にとってもつらい時期もありました。
しかも、今回も腰に爆弾を抱えており痛み止めを飲みながらの参戦ですが、きっと岡本選手なら、そのくらいのハンデは乗り越えれるはずです。
恐らく、今回のオートポリスラウンドに出場するライダーで一番オートポリスを走り込んでるのは岡本選手なのではないでしょうか?
今シーズン九州ロード選手権の行われるSPA直入りのコースレコードも更新しましたし、体調さえ良ければなぁ・・・って思ってしまいます。
ドライでもメッチャ速いのですが、雨は狂ったように速いです。
レインマスターとして知られるアンソニー・ウエスト選手くらい速いです。
先に紹介した清末選手や和田選手でも雨だと太刀打ちできません!(断言)
本人も雨に強い事は自負しており、調子が悪い時や、何年か前の全日本の時も「雨降らんかなぁ~」と呟いてました。
そして、気になるオートポリスの天気ですが、(土)(日)と雨です!
オートポリスは少し雨が降ったりすると霧が出るので有名なサーキットで、岡本選手が「週末の全日本雨やなぁ♪」と言っていた年に中止になったことがありますが、中止にならないことを祈ります!!



最後に紹介するのが、カツキレーシング&Burning-DAからJP250に参戦する 植垣 創平選手です。
過去の記事でも紹介したことがあるのですが、植垣選手が公に有名になったのは2015年の九州ロードレース選手権の最終戦 SP250にスポット参戦し、初勝利&コースレコード樹立した時でしょう。

しかし、地元のコアな人たちは彼のデビューレースとなった、1年前の2014年の秋にSPA直入で行われた草レースで衝撃を受けました。
一番最初に紹介した、RS-ITOから全日本ロードレースにフル参戦している清末尚樹選手が、当時の九州ロードレース選手権でブイブイ言わせていました。
その時のSPA直入のSST250クラスのレコード保持者も清末選手だったのですが、その清末選手が章典外でレースに参加していました。
SPA直入のSST250で清末に勝てる人間は誰もいないと思っていました。
恐らく清末選手本人もそう思ってたと思います。
そういう状況の草レースが初レースとなる植垣選手ですが、何と予選で清末選手のタイムを上回り、コースレコードを樹立しました。
その時の会場のザワめきと、「あいつは誰だ!?」感が今でも忘れられません。

そして、大注目で迎えた決勝ですが、スタートシグナルの見間違えで盛大なジャンプスターをしてしまいレースになりませんでしたが、初レースって感じの初々しが充分感じられました。
装備も明らかにお下がりの革ツナギでボロボロでサイズも合ってなく胸にはTriumphの文字。
レースが終わって話を聞いてさらに衝撃を受けたのですが、レースに使用した250ですが、本当にフルノーマルなんですよ。
しかも中古の事故車(笑)
整備以外に行った事と言えば、レースに出るにあたってチェーンを交換しただけとの事・・・・
最近ではレースをこなし、スポンサーも10社付き才能を存分に発揮している植垣選手ですが、地元新聞のインタビューによりますと、独走の時はストレートで遠くの空を眺めて、浮かんでいる雲の形や位置を眺めて自分も風になってるようです。
練習で頭にレコードラインを叩き込み、1センチもラインを外さず走る「秀才型」と言うよりも彼は、走行ラインもしょっちゅう違い、アグレッシブな走りと修正力を持った「天才型」のライダーです。


以上、ダークホースになりうる注目すべき大分県出身のライダーでした。
ちなみに、オートポリスラウンドの エントリーリスト と タイムスケジュール のリンクを貼っておきます。ご活用ください。

コメント